JICA海外協力隊の世界日記

まるタイ日記

肝っ玉母さん

今年、日本語クラブには15人ほどの高校生が加入し、これまで、カレーライス作りやドラマ鑑賞、水習字(写真1)などに取り組んできました。おととしとは違って、今年は対象を日本語専攻クラスの生徒だけにしぼったため、クラブでも積極的に日本語を使えるようになりました。また、生徒から特にリクエストの多い日本料理も、月に1回、必ず取り入れることになりました。

今月の料理はたこ焼き。学校にたこ焼き器が3台あるので、生徒も3つのグループに分かれて作りました。中に入れてみたいものを持ってくるように言ったところ、魚の練り団子やカニカマ、チーズなど、いろいろな具材が揃いました。生地は、小麦粉に納豆のタレ(かつおと昆布の合わせだし)を使って味付けし、牛乳も少し入れて焼きました。最初は、外側がきちんと焼ける前に何度も竹串でぐちゃぐちゃいじってしまい、案の定、焦げて残念な容貌になり果てているグループもありましたが、徐々に慣れてくると、生徒もまんまるにおいしく作れるようになりました。放課後ということもあり、いいにおいに誘われて、学校の先生方や生徒たちもたくさん、たこ焼き見物に集まってきました(写真2)。

クラブも終盤にさしかかったころ、たこ焼き生産作業に手いっぱいで、十分にたこ焼きにありつけていなかった遠慮深い後輩たち(写真3、右)のために、グループのリーダーである高校3年生の女子生徒(写真3、中央)が「こっち向いて!はい、口開けてー」とたこ焼きを食べさせてあげていました。この生徒は普段から世話好きな性格ですが、なんだか今日は、息子たちを育てるパワフルな肝っ玉母さんの姿を見たようで、ほっこりしました。
次回の日本料理はお好み焼きです。乞うご期待!

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