JICA海外協力隊の世界日記

コンポントムびじょん

#5 新しい視点から・・・昆虫ツーリズム?〜天然コオロギ編その1〜

コンポントムからこんにちは!

今回は、最近の活動について少しお話を。

今年に入ってから、面白おかしく・楽しく、且つ野望を持っていること。

そんな野望を持たせてくれているのが、こちら。





コンポントムの珍味?コオロギ。


以前も紹介しましたが、川沿いには巨大コオロギのモニュメントも。



銅像にしてしまうくらいの推しメン・コオロギ。
地元の方も、「コンポントムはコオロギが有名だよ!」という共通認識を持たれています。


食用コオロギも、市場や都市間バス休憩所周辺で毎日大量に売られています。


とはいえコオロギ、他の州でも売られているのをよく見かけます。

なぜこんなに特別な存在なのか??
ローカルに聞いて見ました。


現在も比較的緑豊かなコンポントムですが、以前はより多くの森に囲まれていたといいます。
もうひとつの名物像・ドムライチョアンクラー(トラを踏むゾウ)もコンポントムの豊かな自然の象徴。


昔は森が多く、多種多様な野生動物が生息しており
その中でも特にゾウとトラが多かったといいます。

内戦前は、川沿いには動物園もあったんだとか。
現在は公園になっています。




そんな緑あふれる時代の証言者の声がこちら。


ローカルの証言その①
「コオロギは落花生畑に好んで住む。
 昔は落花生畑が今よりもずっと多かった。」


ローカルの証言その②
「私が高校生の時(今から十数年前)は、朝焼け時には毎日
 ミリオンものコオロギが空を埋め尽くしていたんだよ!」

(〜ここでコオロギ豆知識〜
 友人のコオロギ博士曰く、コオロギは飛んでもジャンプなどの跳ねる程度とのこと。
なので、この例は他の昆虫だったことが考えられますが、豊かな自然の裏付けですね!)


ローカルの証言その③
「養殖コオロギはどこにでもあるけど、コンポントムで特に有名なのは天然コオロギ!
市場で売られているコオロギは調理してから時間が経ってしまっているけど、
天然コオロギを直接買ってすぐ調理するのが最高にうまい!」


なるほど、かつての大自然の名残が「コンポントム=コオロギ」というイメージに強く関わっているようです。


ところで皆さん、これ何か分かりますか?




奥に白いプラスチックのシートが均等に並んでいるのが見えますでしょうか?

これ、実は野生のコオロギを取る仕組み!




これが夜になると・・・

こうなります。

写真ではあまり伝わりませんが、

均等に光る青い蛍光灯が暗闇に光る光景は何だか幻想的。

アクセスに関しても、中心部から比較的近いところにあり

アクセスの悪さというインフラの壁をクリアしております。

コオロギが有名なコンポントム。

「コンポントム=コオロギ」、

せっかくあるこの共通認識を使って、

新しいコンポントムの楽しみ方として

「コオロギツーリズム」が出来るのではないか・・・?と模索しているところです。

バッタンバン州がコウモリで人を呼べるなら、コオロギでも呼べるんじゃないか・・・?(笑)と。

そう思ってしまった私は、コオロギ農家取材を開始します。

〜続く〜

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