JICA海外協力隊の世界日記

太陽と海と雨の島

サイエンスフェア

 今週、ポンペイ州では教育局主催でサイエンスフェアが開催されています。ポンペイ州内の小学校8年生は5人でグループを作り、各グループが科学に関する分野でテーマを設定し研究をしています。このサイエンスフェアでは、各学校の中から優れた研究を行ったグループが選出され、大勢の人々の前で研究発表を行います。今日はポンペイ島の北西地区に所属している7つの学校が一堂に会して研究発表を行いました。

 研究テーマは「地球温暖化の原因と影響」、「地震の発生のメカニズム」など日本でいうところの調べ学習に近いものがほとんどでした。とてもきれいに見やすくまとまっていて、よく勉強したことがうかがえました。しかし、オリジナリティの視点から見ると少し物足りないものでした。ポンペイ州の学校ではどこも十分な実験設備がなく、日本ではだれもが経験したことがあるような簡単な実験も、ポンペイの子供たちはほとんど経験していないので、科学の研究にオリジナリティを求めることは少し厳しいかもしれません。そんな中、ある一つの学校は塩分濃度と密度や浮力の関係を発表していました。研究成果もグラフを用いて科学的な考察をしようとする努力が見えました。発表でも、特別な実験道具を用いるのではなく、身の回りにあるものを上手に取り入れて楽しく演示実験をしながら観客の興味を引き付ける工夫がなされていて、私自身もとても勉強になりました。

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ