JICA海外協力隊の世界日記

太陽と海と雨の島

暗算オリンピック

 今日は、ポンペイ州の小学校5年生と7年生が暗算能力を競う、暗算オリンピックが開催されました。各学校の5年生と7年生の中から優秀な生徒が代表として選出されて、暗算能力を競い合います。この写真では少し分かりにくいかと思いますが、算数・数学に関して日本では見られない光景を見ることができます。各学校から集まった25名の7年生の内、22名が女子生徒だったのです。2月に実施された数学オリンピックの時も女子生徒のほうが圧倒的に多くて驚きました。

 算数・数学の能力に関する男女差の有無に関しては、生物学的な問題だけでなく、社会学的な視点からも大いに議論の余地はあります。しかし、日本の現状として、小学校高学年から徐々に男女差が表れ、高校、大学で数学を選択・専攻する割合には明らかに男女差が存在し、女子の割合は低い傾向にあります。ポンペイ州は母系社会で、様々な場面で女性が活躍している様子を目にしますが、その影響もあるかもしれません。

 今回の問題は、カウンターパートが原案を作り、それに私が意見を加える形で作ってみました。暗算能力を競うということで、桁数の大きい数字の四則演算をするのかとおもいきや、それだけでなく、少数や分数を小さい順に並び替える問題や、少し複雑な一次方程式など、暗算能力はもちろん、記憶力が問われる問題がいくつかあり、とても興味深いものでした。

 これまで授業見学したときは、計算が苦手な子供たちばかりが目についてしまいましたが、今日は多くの数学が得意な女子生徒の存在を、この目で確認することができてよかったと思います。

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