JICA海外協力隊の世界日記

ボルネオきのこ屋日誌

お葬式と水牛

最近、同僚のお父さんが亡くなりました。その人は7人兄弟の末っ子なので、お父さんといっても、おじいさんに近い歳でした。
その同僚の実家は何度か遊びに行ったことがあり、半年くらい前に会った時にはとても元気だったのに、とても驚きました。マレーシアの田舎の人は病院が嫌いな人が多く、村の薬草で対処する人が多いです。そのお父さんもかなりひどくなってから病院に行き、末期癌だったようです。
こちらのお葬式は土葬で、しかも亡くなるとあっという間にお葬式をして埋葬してしまいます。お葬式の際には家畜を潰す習慣があり、その時の水牛の肉をいただきました。

どう料理するか迷った末、現地の野菜でスープを作りました。水牛の肉は初めて食べましたが、多少癖があるものの、脂肪がなく柔らかかったです。2年前のハリラヤの時に断水し、そのお父さんと一緒に水道管の修理に行ったのですが、その時いろんな昔話を聞きました。そのお父さんが子供の頃は、まだ道路や車もほとんどなく、お母さんが何日も歩いて干し魚や塩を買いに行ったこと、昔は粗食だったが皆長生きだったこと、イスラム教に改宗する中で失われていった首狩りなどの古い風習や文化。そういった話はとても貴重でした。

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