JICA海外協力隊の世界日記

わたる が かたる、東ティモール っぽい 話

ティモールからはじめまして

東ティモールは赤道近くに常夏の国です。

場所は東南アジアに位置し、地図で見るとオーストラリアが目と鼻の先です。

長年ポルトガルの植民地でしたが、1975年にインドネシアに併合されてしまいます。

独立運動の末、2002年にインドネシアから独立しました。

そのような歴史を経たため、街中にはインドネシア風のワルン(屋台)もあれば、ポルトガル風の建物があったりと、異国情緒にあふれてます(異国だから当たり前ですが)。

さて、私はこの国で何をしているのかというと、保健・衛生に関する広報の仕事を手伝っています。

東ティモールの保健省の健康増進・教育課に席を置いてます。

所属する部署は英語でいうと「ヘルスプロモーション&エデュケーション」、健康に関する情報提供や教育などを担う所です。例えば、日本の街中や学校でも「風邪に気をつけよう」とか、「予防注射を受けましょう」、「栄養をバランスよく摂取しましょう」など、いろんなポスターを見かけることもあるでしょう。そのようなポスターを作ったり。ラジオやテレビで流す番組を作ったりしています。また学校で保健について教える活動も担っています。

東ティモールには、マラリアやデング熱、フィラリア症といった日本にはない病気もたくさんあります。これらの病気について正しい知識を広めるための仕事をしています。主にポスターやチラシを作ったりしています。

医師や看護師なら、もっと直接ティモールの人々を支援することができるかもしれませんが、私はそんなバックグラウンドはありません。パソコンを使ったりすることは人並みにできるわけですから、その能力を使って、現場で貢献しているわけです。

この写真のポスターも、そんな仕事の一環で作ったものです。

妊婦さんに正しい栄養の知識をつけてもらうのが目的です。

3大栄養素をきちんと覚えてもらうのも大切なのですが、こういう食べ物を食べたら骨が強くなる、目がよくなる、といった具体的な効果がわかったほうが、バランスよく食べ物を食べてくれるのではないか。そんな考えのもとに作ったものです。

いまは診療所などで配布されて、実際に栄養の指導をする際に使ってもらっています。

自分が作ったものが、実際にいろんな人に使われるというのは、やりがいを感じる瞬間ですね。

首都ディリの通りには電光掲示板がいくつかあるのですが、そこにも表示されて、人の目につくような感じになりました。

もちろん自分一人で作ったわけではなく、保健省の同僚や、東ティモールを支援している世界食料計画(WFP)の担当の人たちと一緒に作っていったものです。どのような食品を選ぶのか、どのようなデザインにするのかを周りと相談しながら作っていきました。

このブログでは、東ティモールでの日常生活や活動で感じたことなどを書いていきたいと思います。

よろしくお願いします。

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