JICA海外協力隊の世界日記

Mori先生のLet's go! ヤップ島!

One day in Pohnpei

Kaselehlie(カセレーリエ:ポンペイ語のあいさつ)!!!

本日はミクロネシア連邦の首都を有するポンペイ州、ポンペイ島から発信します。

ポンペイ島は私の任地ヤップ州のヤップ島から約2000km東に位置する遠く離れた島。飛行機だと一旦米領グアムで乗り換えて丸一日近くかかります。国内移動でもパスポートが必要です。

同じミクロネシア連邦という国家を構成していますが、民族も現地語も異なり、文化も異なります。

そのポンペイに今回はJICAの隊員総会の為、滞在しているのですが…

朝、ポンペイが誇る美しい水泳プールで一泳ぎした後、町を歩いていると…一台の車が止まって運転手が私の方を見ています。

「モリセンセー!ハハハ!」

「!?」

実はヤップで仕事をしているポンペイ人のカストロさんという方が里帰りしていたのです。

彼とはヤップで公私ともに仲良くしてもらっている間柄。びっくりしたのと同時に2000kmも案外遠くないのかなと思いました。

その明くる日、JICA支所での用事が終わり、ミクロネシア連邦随一の大通りを歩いているとまたもカストロ氏の登場!

「Come on!」という彼に任せ、仕事に同行することに!

カストロさんは故郷ポンペイでマイクロゲームズ(今年7月ヤップで行われるスポーツ大会)に向け各企業や団体に協力を要請する仕事をしていました。

まず向かった先はFSMテレコムという通信機関、そこではマイクロゲームズ期間中、ヤップのインターネットを速く安定して使えるように話し合いが持たれました。

ヤップのインターネット事情は不安定で、例えばYou tubeなどで動画を再生するのも容易ではありません。LIVE配信など夢物語。

大会期間中だけでもそれを改善できないかという交渉をし、テレコムの担当者からは今後の工事計画の説明がありました。

工事する意義の明確化も大切だという事を確認。私からはスポーツ現場や一般の島民の方の声を今後も伝えていくことにしました。

(冒頭の写真はその時のもの)

その後は彼のポンペイでの事務所まで移動です。首都機能が集中したパリキールという地域までのドライブ。

途中、彼の実家に上がらせていただくことに!

突然の訪問にもかかわらず昼食をご馳走になる私。

バナナとココナッツミルクの粥、とれたて魚のフライと刺身のポンペイ定食。

この魚は朝に家の女性たちが釣ったものらしいです。ちなみにヤップでは女性が漁に出ることは文化、慣習上ほぼありません。昼食を通して異文化に触れた時間でした。

「もっと食べていいよ!!」とのお言葉に甘えさせていただき、お腹いっぱいになりました。

ホカホカ料理と皆さんの温かさに感動です。

その後は首都パリキールを見学。(写真を載せらせず残念ですが)国立国会図書館のような施設では、ミクロネシア連邦歴代大統領や、議会の歴史などに触れる事が出来ました。日系人の多い州もあり、日本とのつながり、この縁を大切にしたいと感じた時間でした。

首都までの国内移動は容易でありませんが、飛行機から眺める島々に思いをはせると、ミクロネシア連邦やヤップに縁があったからこそ、こうした地域の事を学ぶ機会を得たんだなとの思いが浮かんできました。自分なりに貢献できる方法を模索し続けたいと思います。そして文化は違っても人の優しさは共通言語。おおらかな心をミクロネシアの人たちから学んで日本に持って帰りたいと思います。

まずはこのポンペイでの1週間を実りあるものにし、ヤップでの活動に活かします。

カランガーン!(ありがとうございました)

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