JICA海外協力隊の世界日記

海の声が聴きたくて

野菜体育隊員?

今回の世界日記は、私の活動以外の取り組みについてお伝えします。

普段は農業隊員として圃場へ行って農作業をしていますが、自由な時間を使って子供達へ体育の先生と一緒にサッカーを教えています。

サッカー指導のきっかけは、活動外の自由な時間をどのように有意義に使えるか考えて、学校の生徒達とまだ繋がっていないと気づいたことです。どうにか繋がろうと努力していたところ、偶然サッカー教室を発見しました。その結果、今ではたくさんの生徒達と繋がることができました。

指導者は学校の体育教師です。私の住んでいるナイファル島の学校には協力隊としてPE teacher(体育教師)が配属されていたこともあり、JICAに対して理解のある人が多いように感じます。

現在モルディブに配属されているJICAボランティアには、体育隊員がとても多く、JICAとしても力を入れている分野です。

サッカー教室の練習はモルディブの休日である金曜日と土曜日を使って、AM6309303クラスに分けて指導しています。子供達は欧州各国のユニフォームを着て練習に励んでいます。時にはピッチ上にメッシやネイマールが3人居たり、各国のスーパースターがここ、ナイファル島に集結しています()

今では毎週末を楽しみに日々生活しており、
休日前日は生徒と会うたびに、「明日は練習あるから来てね。」と言われ、参加してよかったなーと思っています。

実はモルディブではサッカーがものすごく人気で、ほとんどのモルディブ人がサッカーをしています。
サッカーは上手いけど、泳げないモルディブ人も中にはいます。

余談ですが2017年の今年、モルディブの紙幣「5ルフィア」が新しくなります。
そのデザインもサッカーをしている男性のデザインが採用されているほどの人気ぶりです。

私はサッカー指導の経験はなく素人ですが、生徒達のやる気を引き出すことや、ボール拾いなどを主に行っています。
それでも楽しくて生徒と接することで色々な発見があります。

学生の時、日本で当たり前に受講していた体育。時には面倒に感じたり、「この動作に何の意味があるのだろう?」と思いながら学んできたことは、実は私の現在の基礎体力に繋がっているのだと強く実感すると同時に、日本の体育の質の高さに気付くことができました。
これは途上国で生活して子供達を見て思うことです。さらに日本の部活動で専門的な競技に力を入れることで、個人技を伸ばすことができます。

モルディブの体育の時間は基本的に35分で、日差しが強く、気温も高くなるため早朝に行います。校舎の日陰を利用して小スペースで運動を行いますが、先生によってはボールだけ渡して、子供達に自由にサッカーをさせるだけの先生も中にはいます。日本のように体育館やグラウンドがしっかり整備されて、授業を行える環境は当たり前ではなかったのだと考えさせられました。

野菜栽培ボランティアとして栽培指導だけではなく、27年間で私が経験した事や学んできた事を生かし、力になれることはたくさんあるのだと、残り活動10カ月で気づくことができました。

それでは次回をお楽しみに!シュクリヤー!(ありがとう)

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