JICA海外協力隊の世界日記

海の声が聴きたくて

Vegetable workshop開催!

キヒネッタ?(元気ですか?)

今回のJICAボランティア世界日記は、島民を対象にした野菜栽培workshop開催についてです。

活動も一年が過ぎ、島生活にも慣れて、今ではダルベリヤ(農家)という呼び名からRYO(リョー)と呼ばれるようになり、自分がこのナイファル島に溶け込めている証拠だと勝手に思っています。
これまでの道のりはとても長く、何度も活動に対して挫折しそうになりました。
そんな時はモルディブ調整員や他の国で頑張っている同期、モルディブOV、モルディブ隊員のおかげで前に進んでこれました。

さて、私が野菜栽培workshopを計画したのは三カ月前の1月でした。
配属先の会議でworkshop開催を提案し、メンバーもそれに同意し、準備を進めてきました。何より配属先もworkshopやってほしい!と以前から言われていたので協力してくれるだろうと。

カウンターパートは居ませんが配属先の一人に協力してもらい、開催4日前くらいから、だんだんとメールの返信や着信が来なくなりました。

ん?嫌な予感がしてきました。最終的には連絡が取れなくなり、workshop開催は自然に流れてしまいました。
これに対して私の怒りは収まりませんでした。
協力してくれたメンバーに問うと、「なんでそんなに怒っているの?」。

そこで思いました。
ああ、ここはモルディブで相手はモルディブ人。もっと別のアプローチの方法があったのかもしれないし、企画の内容に興味がなかったのだとそう思い、この怒りをバネに二回目のworkshop開催を決意しました。

なかなか物事が進まないのは日本と違う所ですね。

そこで、JICAモルディブ支所にもアドバイスを頂き、今回は企画書を作成し配属先に見てもらえるように工夫しました。

Workshop開催までの広報手段としてポスターや招待状を作り、対象である島民に配布し、来年の選挙に向けて活発になってきている政治のイベントも視野に入れ、重ならないように日程を調整してきました。

島民の40代を中心に集客していましたが、学校の生徒も数人参加したいと連絡を貰ったりしました。
Workshop開催当日、ディベヒ語通訳であるモルディブ人が来ない、急遽通訳を別に頼み、workshop中盤あたりでやっと来てくれました。

色んなトラブルがありましたが、無事開催することもでき、合計14人もの参加者が集まったこと、農業に興味のある島民とつながり、色んな気づきを得る事が出来ました。

今後の計画としては、モルディブの砂浜に打ち上げられる海藻を使って肥料にできないか考えている所です。
特に農業は結果がでるまで時間がかかるので、少しずつ焦らず活動していきたいと思います。

それでは次回をお楽しみに!シュクリヤー(ありがとう)

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