JICA海外協力隊の世界日記

海の声が聴きたくて

陰で支える外国人労働者

キヒネッタ?(元気ですか?)

今回のJICAボランティア世界日記Vol.5はモルディブを陰で支えている外国人労働者についてお伝えします。

現在モルディブにはインド人、スリランカ人、ネパール人、バングラデシュ人など多くの外国人労働者が働いています。

私がモルディブへ来た当初はそれぞれの国の人たちが全部同じに見え、判別するのに困ったものでした。

インド人、バングラデシュ人、モルディブ人らをどうやって見分けるかというと、顔の特徴です。

・モルディブ人・・・無精ひげ

・インド人・・・口ひげだけ伸ばしている

・バングラデシュ人・・髭がない

以上、私なりの統計結果で判断しています。

今回はバングラデシュとモルディブの関係についてお伝えします。

モルディブ全土の住民島やリゾート島にはバングラデシュ人労働者がいます。

彼らの仕事は、主にお店や飲食店の従業員、土木、建築関係です。

外仕事が多く、炎天下、一日中仕事をしています。

私は彼らとお互いにディベヒ語(モルディブの現地語)で会話しています。

出稼ぎ労働者の年齢層は幅広く、20代~50代の男性が来ています。

雇用期間も25年程で、結婚して家族がいるけど出稼ぎに行かなければいけない現実があります。

仲良くなったバングラデシュ人のお宅にお邪魔する機会があり、家を案内してもらって驚きました。

狭い部屋に8人が住んでいました。

さらに月給を聞いても驚きました。安すぎる。

バングラデシュ人もこの給料は安すぎると感じているようです。

それでも働いてお金を貯めて家族を養っていかないといけません。

しかし中には2カ月間給料が支払われぬまま生活しなければいけない人もいるそうです。

これが途上国の現実なのだと感じています。

そんなバングラデシュ人は、いつもベンガル語で話かけてくれます。

ケモラソー?(元気?)、アミ、バロアチー!(元気だよ)

とてもフレンドリーで陽気なバングラデシュ人。

バングラデシュ人と接していると感じる事があります。

モルディブ人とは異なる、気遣い、優しさ、思いやり。

そんな彼らと接していると何だか落ち着きます。

仕事上うまくいかないことが続き、モルディブ人に対してイライラしたり落ち込んだ時は、バングラデシュ人が助けてくれます。()

モルディブは外国人労働者なしでは成り立たない国です。

モルディブのこうした部分も、ここで生活してみないとわからないことなのかもしれません。

それでは次回をお楽しみに!シュクリヤー(ありがとう!)

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ