JICA海外協力隊の世界日記

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代表活動

Bonjour.

今年の1月から女性代表チーム選考を兼ねた練習会を開始して約5ヶ月が経過しました。

昨年も携わらせて頂いていましたが、サポートという立場に近かったので特に意見はしませんでした。今年は練習メニューなど提案しています。そのためマダガスカル人コーチと意見がぶつかる場面が何回かありました。

5ヶ月指導して感じたことを紹介したいと思います。

以前ブログで紹介させて頂きましたが、チーム始動の際に考えを伝えたいと思いプレゼンを実施しました。目標としている東京オリンピック出場のために何をしなければならないかなどを伝えました。

正直、当初は厳しい練習が原因でチームが空中分解して、選手からの反発で代表チームから私自身が追い出される可能性もあるかなと感じていました。

結果としては、厳しい練習で練習会に来なくなった選手がいるのも事実ですが、ほとんどの選手が継続して練習に参加してくれています。

しかし、コーチからは選手のモチベーションについて、選手たちはオリンピック出場という目標よりも、ただアフリカ大会などで海外遠征出来るということがモチベーションだと言われました。しかしもしコーチの言う通り、モチベーションとなっているものが海外遠征しかないのなら練習に来なくなっていると思うので、個人的にはそうではないと信じています。

次に、現在遠征を計画してるため選手のセレクションについて一部のコーチと意見が衝突しました。

個人的に必ず選びたい選手が1人いたのですが、まれに練習に来なかったり、いつも練習開始時間ギリギリに来る選手でした。コーチもラグビーレベルについては認めています。しかし、私生活が良くないという表現が正しいか分かりませんが、練習に来ない原因は毎日飲み歩いて、遊んでいるからということでした。

個人的にはコーチがちゃんと選手と話せば解決出来そうな問題ではあると思いましたが、その選手を選ぶと、他の選手からの信用がなくなるということでコーチの意見を受け入れてしまいました。

練習メニューについても意見の衝突がありました。

コーチの意見や選手に対する要求は正しい時もあり、私自身も同意する時もあります。

一方でそのコーチの意見、要求は今の選手に対して高すぎて、現在の練習環境(時間、道具等)では要求に答えることは不可能だと感じます。仮にコーチの要求値を100とすると、難易度が高い練習に選手がついて来られないため、結果50ぐらいになってしまうと感じています。個人的に、それならば70を要求するレベルの練習をし、結果70になる方が良いのではないかと考えています。

最後に文化の違いです。

現在、体力測定のために3ヶ月に1回シャトルランを実施しています。

測定方法が間違っていたので指摘しました。Youtubeで動画を確認してもらいましたが、コーチの意見としては私の方法が間違っているということでした。また、彼らの使用している音源ではタイミングが難しいと思ったため、タイミングが分かりやすく日本で使われている音源を提案しました。

するとコーチは選手には馴染みがないため理解が難しいということでした。

また個人的に、現地のコーチは選手に対するリスペクトがないように感じました。難しい練習をすると当然最初は失敗しますが、技術不足や慣れ、経験がないだけだと考えています。しかしコーチは、教育を十分に受けておらず物事への視野が狭かったり、認識不足が一因にあると感じているようです。否定をしたいのですが、マダガスカルの教育水準、文化をほとんど知らないため否定が出来ないのが現状です。

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