子連れジャマイカ滞在日記

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フィネルップ 尚子
(富山県)

ボランティア/職種
シニア海外ボランティア
日本語教育
派遣国
中南米
ジャマイカ キングストン市
一言メッセージ
9歳の娘を連れてジャマイカに赴任し、大学で日本語を教えています。人手もお金も足りない大学で、安く効率的に日本語を学ぶ方法を模索しています。

 

西インド諸島大学モナ校日本語コース

2018.02.12

活動

 日本語コースの学生は、アニメや漫画やJ-POPなどの共通の趣味で結束していて、普段は仲良く、和気あいあいとしています。そして、試験前になると、出席率のいい学生が出席率の悪い学生を助けながら、一丸となって猛勉強します。ほとんどの学生は、日本語を副専攻にして、専門の勉強を優先しているので、日本語の授業への出席率は低くなりがちです。それでも、なんとかして落伍者を出さないでみんなで日本語を副専攻として修了するために、学生たちは、学科長の言葉を借りれば、「日本的な協調性」を身に付け、互いに「助け合い」ながら「切磋琢磨」しています。写真は、日本ルームと呼ばれる国際交流基金とJICAの支援によって作られた視聴覚教室での授業風景です。写真を撮ろうとしたら、ポーズをとったり踊ったりし始めたので、普段通りにして下さいと注文をつけたのですが、押し殺せない笑いが込み上げてきています。

 共通の趣味を持つ仲間として長く時間を共にしているうちに、恋が芽生えることもあります。この二人は、日本語を選択しているの学生なのですが、学年が違うため、別々の授業に出なければなりません。授業の前に別れを惜しむ二人を見て、申し訳ない気持ちになりますし、授業の後、再会を喜ぶ二人を見て、今日の授業は愛し合う二人を引き裂いて行う必要のあるものだったかを自省させられます。

 仲のいいクラスメートだったこの二人は、卒業後、日本で英語を教え始めたのですが、日本で愛を育み、結婚し、二人の子供をもうけ、二人の子供を日本の幼稚園に通わせた後、子どもたちが小学校に上がる前にジャマイカに帰国しました。帰国後は、大の日本びいきとして、日本語スピーチコンテストなど日本関連のイベントで楽器を演奏をしたり、日本人に英語を教えたり、通訳をしたりと、活躍されています。上の子は、日本に留学するかも、と言っているので、週末に、私の娘と一緒に日本のビデオを見たり、絵本を読んだりしているのを、見守っています。こうして、日本語を習うことから卒業後の仕事の幅が広がると同時に、日本語や日本文化が仕事や生活の一部になり、生活に彩りが添えられ、それが次の世代に引き継がれていくのを見ていると、語学は、細くても長く続けていく価値があるんだなと、報われる思いがします。