子連れジャマイカ滞在日記

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フィネルップ 尚子
(富山県)

タイプ/職種
シニア海外ボランティア
日本語教育
派遣国
中南米
ジャマイカ キングストン市
一言メッセージ
9歳の娘を連れてジャマイカに赴任し、大学で日本語を教えています。人手もお金も足りない大学で、安く効率的に日本語を学ぶ方法を模索しています。

 

ガービーウォーキー

2018.08.08

文化

 カリブ海事大学のキャンパスにて。早朝、カリブ海事大学で、ガービーウォーキーに参加してきました。ガービーウォーキーとは、ボランティアの方が何年か前に始められた環境美化活動なのですが、月に一度、週末の朝に、海岸や植物園などでごみ拾いをしています。今回はカリブ海事大学という、海辺にキャンパスのある大学に集合。ポートロイヤルのそばです。ポートロイヤルは、イギリス王室公認の海賊の本拠地として栄えた町なのですが、1692年に大地震によって引き起こされた津波に飲み込まれ、ほぼ壊滅し、現在は、小さな漁村となっています。そのそばにあるキャンパスは、もちろん砂浜。サボテンやジャマイカの国木、マホウ (Mahoe) が砂浜に木陰を作り、心地よい憩いの場となっている様子がうかがえました。写真は清掃の行き届いたキャンパスですが、私たちがごみ拾いをしたのは、漂着するごみが堆積した海岸沿い。1時間半ほどごみ拾いをしましたが、焼け石に水でした。近くのごみ処理場から、処理しきれないごみが流されてくるのだとか。もう一時間ごみ拾いを続けたら、わが家から出されたごみに遭遇していたかもしれません。ポートロイヤルでのんびりしようという下心でガービーに参加したのですが、主催者の目論見通りに、環境への思いやりの心が芽生えわが家のごみも出来るだけリサイクルしようと決心した朝でした。

 チャールズ砦のギディ・ハウス (Giddy House) にて。ギディとは、「目まいがする」という意味。1907年の地震で傾いたため、中に入ると、目がくらくらして、歩くとフラフラします。カリブ海事大学のそばの、大地震と津波でほぼ壊滅したポートロイヤルには、大地震と津波を生き延びたチャールズ砦があり、ここには、古い大砲やギディ・ハウスが残されています。ガービーですっきりした後、ここで歴史探索をすることにしました。このギディ・ハウス、ガイドさんによれば、マイケル・ジャクソンが彼の代表作の一つ、「スムース・クリミナル」で見せた前傾姿勢の着想を得た場所だとか。この、スムース・クリミナルの前傾は、写真のように、直立したまま体を前傾させるものなのですが、娘の学校にもこれができる場所があります。踵に引っ掛けて体を前傾させることのできる釘のようなものが通路に出ていて、ここで、常に誰かがスムース・クリミナルの前傾をしているそうです。

 ガイドさんと一通りマイケル・ジャクソンのムーンウオークとスムース・クリミナルの前傾をして外に出ると、タマリンドの葉の吹雪が舞い降りてきました。見上げると、ギディ・ハウスの上に娘が! この後、屋根に登って、娘と二人で、どこまでも広がるカリブ海を前に、かつてここを自由に行き交っていたであろう海賊船を思い描きながら、タマリンドをたらふく平らげ、至極満足して帰路に就きました。