2016/09/19 Mon
活動
みんなあのね、「シャボン玉」
今日は、タリベたちとのシャボン玉の話を。
(タリベの紹介は、以前の記事をご覧ください。http://world-diary.jica.go.jp/nishimura/activity/post_25.php)
シャボン玉、私自身も子どものときに遊んだ記憶があるし、
日本で子どもたちと遊んだこともあるし、
遊びの定番のシャボン玉。
実はセネガルに来てからは初の試みだった。
セネガルの生活では、なかなかストローが手に入らないので、
先延ばしになっていたのである。
今度やろうと思っていたら、もう2年目。
しかし、先日、偶然にもストローを安く買えることになった。
「ゴミだと思っているものでも、たくさん遊べるよ」
というコンセプトが活動にはあったりなかったり、
出来ることなら、「買う」ことはしたくないのだけれど、
今回は、買ってしまった。
ストローをなにに使うか、と問いかければ、
シャボン玉液にストローをつけ、ゆっくりと息を吹き込み、
シャボン玉をつくるために使う。
という答えが返ってくると思うのだが、
私の頭の中にも「シャボン玉にはストロー」ということが、
しっかりとしみ込んでいた。
上手にシャボン玉ができました。
とはならずに、まさかの悪戦苦闘。
ストローから出てくるのは、
泡になってしまったり、小さな小さなシャボン玉だったり、
とにかくすぐに割れてしまう。
「これはいかん!」と、子どもたちとの試行錯誤の始まりだ。
思った以上に子どもたちから意見が飛び出し、
思いついたままに試してみることに。
ストローの長さを変えてみたり、
シャボン玉液の洗剤の割合を変えてみたり、
ストローの先に切れ目を入れてみたり、
ガムシロップを入れるという裏技を
聞いたことがあったようななかったような気がしたので、
また「買って」来て、入れてみたり、
それでも、不発。
大きなシャボン玉はできないし、
歌のように、屋根まで飛んだ♪とならない。
シャボン玉液が悪いのか、
それとも息を吹きこむストローのほうが悪いのか。
子どもが落ちていたペットボトルを半分に切り、
飲み口の方にシャボン玉液をつけて息を吹き込むと、
なんど、大きな割れにくいシャボン玉になった。
子どももなんとなくやってみたら出来てしまったので、
その驚き方と笑顔は何とも言えないものだった。
子どものアイディアに、私はもうお手上げ。
ペットボトルの切り口に口をつけるのは、
口を切ってしまう恐れがあったので、
ビニールテープを貼ることに。
私の頭には、「工作でシャボン玉と言えば、ストローを使って」
という図式がしみ込んでいて、
ペットボトルを利用する考えは、頭の片隅にもなかった。
私がいかに固定概念で物事を見ているのか、考えているのか、
と反省するばかりである。
そして、なぜペットボトルで成功したのか分からないので、
理科の勉強をしようと思う。
結局なにも「買わなくても」できたシャボン玉つくり。
いろいろ試すことの大切さを実感したシャボン玉つくり。
頭でっかちは、なかなかなおらないようであるが、
子どもたちと過ごす日々の中で、
柔らかい頭を持ちたいものである。
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