2016/10/08 Sat
活動
みんなあのね、「子どもの世界」
子どもたちと過ごしていて思うのは、
オトナの入れない「子どもの世界」があるということ。
子どもの世界観というのは、本当に不思議で、
子どもたちの想像力や柔軟性に感心してしまう。
本当は、その子どもたちだけの世界に入って、
いっしょに遊びを楽しんでみたいのだけれど、それはできない。
世界観に入り込めないというのもあるし、
オトナが入ってはいけない、
子どもだけの特別な世界のような気もしている。
セネガルの保育者にとっても同じようで、
子どもたちが自分たちの世界で楽しんでいる様子を、
遠くから見ている目は、微笑ましい。
「あの子はなんてお調子者なの、あれま。」のような言葉も耳にする。
現地の人のように言うと、
「キー サイサイ ラ、 アイヤイヤー、ウララ~」のような調子。
この言葉を口にする保育者は、基本的に笑顔で言っている。
セネガルでは、長かった長期休暇が終わり新学期を迎えた。
去年度こちらでお伝えしていたシテニャフ幼稚園での活動が、
今年度もいよいよ始まる。
活動の柱は、幼稚園での情操教育なので、
タリベたちを対象にした活動は、空いた時間に、となるのだけれど、
私にとって、タリベはとても気になる存在で、
タリベの余暇支援も精一杯取り組んでいこうと思っている。
タリベとのお絵かき教室、
タリベたちは自分たちで色鉛筆を削り、集中して描くことに取り組み、
好きなところに作品を貼ったり自分のカバンに大切にしまったり、
それが終われば、後片付け、掃除をする。
お絵かき教室を始めたころは、
私が用意して、私の声掛けで片付けをしていたのが、
今では自分たちから進んでやるようになっていることが、
私にとってはとてもうれしい。
そして、子どもたちが作品を大切にする姿も私はうれしい。
子どもの作品、ヒコーキ。
鉛筆の持ち方、線の書き方、太さを変えること、色の塗り方、
技術、もしくは能力というのだろうか、
子どもたちに身につけてもらいたい力はまだまだある。
この作品を見ても、
窓を塗る部分ははみ出ているし、
線の淵まで塗りつぶすことも苦手なようである。
人間を描いたときは、頭から手足が生えている。
10歳くらいの子どもでも、そう描く子がいる。
でも、「こうしなさい」「こう塗りなさい」「こう描きなさい」
とは言いたくないし、
もし伝えるとしても、言葉かけのタイミングや言葉選びは大切にしたい。
言うのは、いまではないと思っている。
私はこの作品を見て、空の色遣いが素敵だなぁと思う。
私だったら、きっと空は青で塗って、
少し水色を混ぜて満足してしまうのだろうなぁと思った。
なんだか、どこまでも飛んでいけるようなヒコーキ。
見ていてわくわくしてくる。
「子どもの世界」を大切にしながら、
今日も子どもたちと過ごしていこう!
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