JICA海外協力隊の世界日記

みんなあのねのセネガル便り

みんなあのね、「とある月曜日」

新学期が始まって、1週間が過ぎた月曜日、

卒園児と保護者の方が幼稚園に顔を出しに来てくれた。

シテニャフ幼稚園を卒園して3か月だけれど、

とてもお兄さんに見え、いい笑顔だなぁと思った。

セネガルの小学生には制服があり、

ワイシャツの胸ポケットに校章の入ったものや、

1枚目の写真のように私服の上にポンチョのようなものを

制服としている学校もある。

ちなみに、日本の小学生のランドセルのような鞄はなく、

学校指定のものがあるわけではない。

運動靴を履いてきなさいとの指示も先生方からあるけれど、

サンダルの子どもも少なくない。

遊びに来てくれた卒園児に、「もう一年、年長さんやる?」と

声をかける幼稚園の先生方もとてもうれしそうだった。

「いつでもまた来てね」って。

とは言っても、

シテニャフ幼稚園とシテニャフ小学校は、隣接していて、

というよりも同じ敷地にあるため、

毎日簡単に顔を合わせることができるのだけれどね。

それでも、私にとっても

卒園児が顔を出してくれることはとてもうれしい。

新学期が始まって、平日は、午前中は幼稚園へ、

午後は、週3日は孤児院へ、

残りの2日はタリベを対象にした活動をしている。

土曜日の午後は、タリベの生活の基盤となっているダーラを訪問し、

お絵かき教室を開いたり、

宗教指導者のマラブから様々な話を伺っている。

孤児院では、月曜日の午後は調理活動のため、

月曜日は幼稚園の帰りに市場に寄って買い物をし、

そのまま孤児院へ。

市場は、朝と夕方が賑わいを見せる。

日本でも馴染みのある野菜だけでなく魚やエビも売られている。

お昼は、暑さや漁の水揚げの時間も関係し市場を歩く人の姿が減る。

お昼の買い物は暑さが本当に厳しいのだが、

人が少ない分ゆっくり見ることができるし、

スリなどのリスクも下がる。

今日は、じゃがいもを3キロ購入。

調理活動の献立は、「マッシュポテト」。

1500FCFA(日本円で300円ほど)でお買い上げ。

マッシュポテトを取り上げたのは、以前も書いたように

混ぜる作業で感触遊びを楽しめることもあるのだけれど、

スイートポテト作りのとき、

サツマイモを茹で、つぶして、牛乳やバター、砂糖を混ぜたものを

つまみ食い星人が満面の笑みで食べていたからである。

だから、私は、

子どもたちがマッシュポテトもおいしく頂けると思ったのだ。

子どもたちがキッチンに並ぶ姿が可愛いく、

なぜか背の順になっているのも愛おしいなぁと思いながら

子どもたちを見守る私。

少し予定より遅くなってしまったけれど、マッシュポテトが完成。

味見をしていた子どもたちの「おいしい」という言葉が、

いつもよりおとなしいなぁと感じながらも、

何スプーンか口にしていたので大丈夫だろうと思っていたら、

…不評だった。

みんなで食べ始めたのだが、子どもたちがスプーンを置く。

孤児院のスタッフは、さすが大人の対応、

「おいしいけどおなかいっぱいだから一口でいいよ」と言う。

それに比べて子どもたちは、現地語のウォロフ語で

「ネーフル ダーラ」と、言った。

直訳するなら、「まったくおいしくない」でしょうか。

日本でもそうだったけれど、

子どもたちの言葉や態度でうれしくもなり、傷つきもする。

来週の献立はどうしよう。

私も海外旅行で現地の食事をとったときに、

口に合わずに残してしまったことはあるから、

海外のごはん、味付けが口に合わないのはしょうがないと思うけれど…

子どもたちって、素直です、本当に。

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