みんなあのねのセネガル便り(西村隊員は帰国しました。)

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西村 綾介
(神奈川県)

ボランティア/職種
青年海外協力隊
青少年活動
派遣国
アフリカ
セネガル サンルイ州サンルイ市
一言メッセージ
ボクでなきゃ!キミでなきゃ!たわむことのできるしなやかな軸をもって、子どもたちの笑顔のために力を合わせて頑張ります。

 

みんなあのね、「色鮮やかです」

2016.11.14

活動

夏は、19時を過ぎても明るかったのに、

冬が近づく11月は、18時を過ぎると薄暗くなってくる。

昨年度よりもお絵かき教室に参加するタリベたちも増え、

気が付けばクレヨンの消費スピードの速さに驚く私である。

いつもお世話になっている文房具屋さんがある。

マルシェ(市場)の裏手にあるその店は、

クレヨンだけでなく、絵の具や画用紙も売っている。

セネガルの地方都市にしては珍しい品揃えで、

赴任してから通っているお店だ。

クレヨンの消費スピードに追い付くために

その文房具屋さんにクレヨンを買いに行くと、

クレヨンがなくなっている。

いつもの店員さんにクレヨンがほしいことを伝え、

もし店に届いたら取り置きをお願いしてから1か月。

一向にクレヨンが売られる気配はない。

もともと流通量は少ないうえに流動的であるため、

買いたいタイミングで買えるということは少なかったのだけれど、

作品展に向けて子どもたちが絵と向き合っている今、

クレヨンが欲しい。

もう1店ある別の文房具屋さんにもクレヨンが売られているのだが、

今日は12色のクレヨンが4000FCFAで売られていた。

日本円にして800円である。

セネガルで4000FCFAあれば、

ジャガイモが8キロ買えるし、バナナは5キロ買えるし、

私がいつも朝に食べるパンは、20個買えることになる。

行きつけの文房具屋さんだと、

12色のクレヨンを1800FCFAで売ってくれる。

首都ダカールに比べれば高いけれど、予算内である。

子どもたちは、絵を描いているときも、

そして、描き終わったときもとても良い表情をする。

柔らかい顔つきをするようになったとも思う。

もともと、笑顔が特別似合う子どもたちではあったのだけれどね。

タリベを対象にしたお絵かき教室は、

大体6歳から10歳前後の子どもたちが多く参加しているが、

最近は、思春期を過ぎたかなと思うような青年たちもやってくる。

絵を描く機会が少なかった、或は、

ほとんど機会がなかったタリベたちの描く絵は、

顔から手足が生えていたり、

色を塗るとしても思い切りはみ出して塗ったりしていた。

しかし、回を重ねながら、作品集の絵を真似して描いたり、

下書きをしてから色をつけていったりする中で、

気が付けば色鮮やかで個性的な、

素晴らしい作品を仕上げるようになった。

私は孤児院では

小学校に通う子どもたちと絵を描く機会があり、

タリベとのお絵かき教室では

小学校に通っていない子どもたちと絵を描く機会がある。

小学校に通っている子どもたちは、

自由に絵を描くことが苦手であったり、

自由に描くとしても、子どもたちの作品が

セネガルの国旗や羊、あるいは車、家など、

同じようなものであることが多い。

背景を塗るのを嫌がったり、

これはきれいじゃないと批判的な発言をする子も多い。

そして「私は描けない」という子も比較的多くいるように感じる。

背景には、幼稚園や学校では塗り絵の機会が多かったり、

先生が色を指定したり、

お手本があって真似て描くことが多いことが考えられるが、

定かではない。

これらは、タリベとのお絵かき教室で

タリベたちが仕上げた作品である。

これらの作品の一部は、コンクールに出展される予定で、

そのほかの作品は、サンルイ市役所や郵便局、観光案内所、

サンルイ職人村や市内を走る馬車にて

たくさんの方にご覧いただけるようにする予定だ。

先生方や教育にかかわるシゴトをしている大人だけでなく、

保護者をはじめ、たくさんの人に見ていただきたい、

子どもたちの絵を。

子どもたちが絵を描くときに

わくわくして笑顔になっていること、

子どもたちの想像する世界の面白さを、

子どもたちが持つ、夢中になる力を

たくさんの人に伝えたいと思う。