JICA海外協力隊の世界日記

牛vaca日誌 in PARAGUAY

270日目

私の任地であるコロネルボガード市には、帯広畜産大学から4人の短期学生隊員が春季休暇を利用し、36日~42日まで派遣されて来ました。

彼らの活動は、私たちの活動任地である3市(コロネルボガード市、ヘネラルアルティ―ガス市、サンペドロデルパラナ市)の小規模酪農家を対象に巡回しモニタリング調査することです。モニタリング調査とは、普段、私たち長期隊員が活動をしている対象酪農家に対し、乳質、飼料、繁殖、経営の分野から聴き取りなどの調査を行い、前回派遣の短期学生隊員のデータと照らし合わせ、どのように変化しているか、また、その酪農家が抱えている問題点にそれぞれの分野からアプローチしてそれぞれの分野から酪農家に対して提案をします。この短期学生隊員は、帯広畜産大学の在学生に限られており、春季休暇(3月)、夏季休暇(7月)を利用し派遣されることから、私たち2代目長期隊員は、任期中にあと2回短期派遣を受け入れる予定です。

実をいうと私自身も短期学生隊員として一昨年にパラグアイに派遣されており、彼らの活動をみていると思い出し懐かしく感じます。

私が参加したときは、パラグアイの冬(日本の夏、つまり夏季休暇を利用)に来ました。そのときは大寒波で牛がパラグアイ全土で約6千頭死にました。そのほとんどの原因は冬季の飼料不足でした。調査した牛はほとんど痩せていて、餌が十分にありませんでした。そのときに比べると飼料管理が大分改善されたと感じます。以前は、全然作られていなかったサイレージ・乾草が作られるようになり、冬場の飼料が確保できるようになっており、これまで参加した長期隊員や短期学生隊員の成果が表れはじめているように感じました。

普段、私は任地に1人きりで心細いのですが、短期学生隊員とともに活動したことにより、元気をもらい、自分の活動の問題点も見えて来ました。まだまだ、問題はありますがパラグアイの酪農の良さを残しつつ少しずつ改善できるよう現地の酪農家や同僚と一緒に考えていこうと改めて思いました。

さて話は戻りますが、短期学生隊員の最後の任務は、各市での報告会です!!コロネルボガード市でも酪農家に向けての報告会を行いました。ここパラグアイは、日本とは違い雨が降ると学校は休校、市役所にも人が来ません…。前日は、通常の講習会ならば中止に成る程の豪雨です。「明日、人が来るのかしら?」と緊張して眠れませんでしたが、当日は、雨にはなりますが、6人の酪農家さんが報告会に来てくださいました。道が悪い中、足を運んでくれた酪農家さんには感謝し、残りの活動も頑張っていきたいと思います

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