JICA海外協力隊の世界日記

牛vaca日誌 in PARAGUAY

パラグアイの連休:"セマナサンタ"の過ごし方(担当:内野)

4月になり、パラグアイでは、すっかり夏の暑さも和らぎ、秋を感じるようになってきました。

巻積雲のような雲が見られるようになり、最近は空も秋模様。
季節の変わり目だからか、エンカルナシオン周辺では連日雷雨になることもしばしば…
(帯広畜産大学の学生が先月来たときは天気に恵まれて本当に良かった…)
今も雷雨の音をBGMにブログを書いています。


そんな不安定な天候の4月ですが、パラグアイを含めた中南米等では、4月の第三週の木曜から日曜は連休で、“セマナサンタ”(聖週間/キリストの復活祭)と言われています。
セマナサンタ中の金曜日はキリストが亡くなった日ということで、肉を食べないようです。金曜日に肉を食べないため、木曜日や土日にはアサード(パラグアイのBBQのようなもの)などの肉料理を食べて過ごす人が多いとか。
パラグアイのセマナサンタに特徴的なのが、金曜日の食事にチパ(チパについては1月7日の小林さんの日記参照)を食べる家族が多いこと。
普段チパを作らない家族も、セマナサンタに入る前に生地から手作りしたり、お店で成型された焼かれる前のチパを買ってお家で焼いたりして、セマナサンタに食べるチパの準備をするようです。

セマナサンタでは、お家でゆっくり過ごす人もいれば、連休を利用して遊びに出かける人もいます。
私は、今回この連休を利用してイグアス移住地の方に出かけてみました。
というのも、セマナサンタ中は、休みになるバスが多いから移動しにくいとか、移動する人が多く渋滞するかもしれないとか、交通事情についての話を色々と周りから聞いていて、それなら実際に移動してみたらどんな感じかわかるな!と思ったからでした。

イグアス移住地は、帯広畜産大学のパラグアイ事務所の近くにある日本人移住地で、首都アスンシオンと第二の都市シウダデルエステを結ぶ道路沿いにあります。
エンカルナシオンからイグアス移住地に向かう際に、アルゼンチンのブエノスアイレスからバスで移動してきたという家族に会いました。
もちろん目的は、親戚のお家でセマナサンタを過ごすためとのこと。
ちなみに、バスでブエノスアイレスからエンカルナシオンまで18時間ほど、エンカルナシオンからイグアス移住地までは5時間ほど…
バスでの国境越えは、南米では当たり前のようにみんな行っているため、島国日本・生まれも育ちも北海道の私としては、ほぼ一日かけての陸移動にも驚きですが、飛行機に乗らずして国境を越えられることが未だに不思議な感覚です。

(写真は早朝のイグアス移住地周辺で、シウダデルエステ方面からアスンシオン方面へ向かう車の様子。)
セマナサンタ中に実際に移動して、渋滞に巻き込まれることはありませんでしたが、金曜日は働いてはいけないと昔から言われているようで、休みになるお店も多く、バスの便もいつもより少ないということが分かりました。バスの便数が少なかったことで予想以上の時間のロスもありましたが、そんな時間もセマナサンタだからこその良き思い出。
異国の地の状況を知るには、やっぱり何事も経験だな!と改めて思いました。

4月になり、私たちの残りの任期も早いもので一年をきりました。
残りの期間も一日を大事に過ごしていきたいと思います。


次の更新担当はコロネルボガードの小林さんです。
どんなパラグアイでの話が出てくるかお楽しみに!

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