ルワンダかけはし通信~ブホロ ブホロ(小郷隊員は帰国しました。)

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小郷 智子
(大阪府)

タイプ/職種
青年海外協力隊
コミュニティ開発
派遣国
アフリカ
ルワンダ ルワマガナ郡
一言メッセージ
かねてからの「途上国の現場を見たい」という思いから、銀行を辞めてルワンダの地へ。人々の温かさに触れながら、日々ルワンダと自分の可能性に挑戦しています!合言葉は「ブホロブホロ(=少しずつ少しずつ)」!

 

貯金講座発展編②~SACCO会議でレクチャー実施

2019.01.17

活動

雲が広がる肌寒い日が続いています。

今回は前回に続き、貯金講座の推進状況を紹介します!

■SACCOの会議の場でレクチャーするチャンス到来(10月下旬)

今まで少しずつ地道な活動で貯金講座を広め、実績を積み比較的好評を得ていたので、もう少し対象を広げる事が出来ないかと考えていました。

前回の世界日記に記載したように、省庁との協同は断念しましたが、私は「この講座は非常にシンプルな上、資金を自分自身で積み立てていく為には非常に根幹となる考え方を伝えられるはず」と考えていたので、何とか裾野を拡大する方法はないか...とその後も思案していました。

丁度SACCOの顧客へ最後のレクチャーを修了した日の帰り、担当者へ「この貯金講座の有効性はどうだろうか。もしいいと考えてくれているなら、もっと広くレクチャーしたいのだが。SACCOで大きな会議とか開催予定があれば、少し時間を貰ってレクチャーしてみたりしたいんだけど、どうかな」と提案すると、「この講座は非常に有益だ。丁度来週(水)夕方にSACCOで3ヶ月に1回の大きな会議がある。その場で出来るか、マネージャーに聞いてみたらいいと思うよ」との情報が!「今日が(金)だから、来週(月)に早速マネージャーに聞いてみよう」という事に。

翌週マネージャーに会いに行くと、「良い考えね!いいわよ!」と快諾。

私     「やった!ではレジュメを準備するけど、何人分位必要かな。」

マネージャー「そうねえ、50人分位かしら」

私     「え!?(20人位じゃないの!?)」

担当者   「でも、余裕をもって70人分位あった方がいいかも」

私     「ええ!?(本当にそんなに来るの!?盛ってない!?)」

マネージャー「開催は今週の(水)の15時からよ」

私     「え、夕方じゃないの!?急いでスケジュール調整しないと!!(今日は(月)!明日(火)は首都キガリで用事があるからギリギリ!(水)午前中のスケジュールは時間変更しないと!)」

とりあえず、話がスムーズに進み、「一度に必要な情報が手に入ったのはラッキーだった」という事にして、急いで準備着手。

レジュメはいつも郡庁のプリンターで印刷しているものの、さすがに一度にそんな大量の紙は使えないのでSACCOに無いかと聞くと、そんなに多くの紙は準備出来ないとの事。議論の末、今回は私が自費で購入する事にし、その足で郡庁に舞い戻り、同僚の合間をぬって1台のプリンター(=時々不調で印刷できない日もある)を順番に使いながら印刷する事に...。

(安易に自費を出すと、次回から「トモコがお金を出してくれる」という発想になりかねないので、私はなるべく当事者達から物資や経費を集める方針でいます。少額とは言え自費を出すことにはややためらいがありましたが、今回はやむなし。)

大わらわでしたが、幸い紙もすぐ購入でき、プリンターの調子もよく、SACCOのマネージャーも担当者も好意的に協力してくれ、郡庁のボスも「良い活動だ」と理解してくれたので、それらに押されて何とか準備を仕上げました。

■SACCOの会議の場で貯金講座(10月末日)

当日、約束の15時の少し前にレジュメを抱えてSACCOに到着。が、担当者もマネージャーもおらず。担当者に電話を掛けても出ず。他の職員に「今日15時から会議と聞いたんだけど...」と聞いてみると、「何やら遅れていて、これから来るみたいよ」ということ。「いや、とはいえ人数の多い大きな会議だし、15時を過ぎているのに参加者を一人も見掛けないのはおかしい。」「もしや会場は遠い場所?もう始まっている?」「時間を折角貰った訳だし、遅れる訳にはいかない!」...と焦って人が集まっていそうな場所を探し回ったり、再度電話を掛けたり...。

と、暫くしてようやく担当者が来訪。「15時って言ってたじゃないか!」「ごめん、トモコ。皆遅れていて、会議の時間は16時以降になりそうなんだけど、正確にはいつ始まるか分からないんだ(=「この会議はルワンダ人だけのいつも通りの会議だから、『ルワンダタイム』で時間が曖昧で、人が集まり次第の開始なんだ...」、ということ)」

なんと全員遅れているとは...。しかし、よく考えたらこれこそが『ルワンダタイム』でした(最近比較的時間通りに物事を進められていたので、ルワンダタイムの事をすっかり忘れていました)。

16時を過ぎて人がぽつぽつ集まり始め、ようやく会議開始。

会議室ではなく、大きな木の下に集まっての会議は、開放感があっていい気持ちです。

【写真①:童謡に出てきそうな大きな木の下が会議場】

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この会議の議題は四半期決算報告会のような雰囲気。参加者は地域や会社、コーペラティブ(協同組合)の代表者達。

【写真②:参加者達】

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当初「会議の最後にトモコの時間を設けるからね」と言ってくれていたのですが、会議の冒頭でいきなり「本日はムズング(外国人)が我々に貯金についてレクチャーしてくれます。トモコ、どうぞ」と話を振られ。ちょっと焦りましたが、よくある事なので、簡単に自己紹介をして貯金講座をレクチャー。

今回は、貯金の重要性と貯金講座の導入部分(class1)の内容をレジュメを使って簡単に説明。皆興味深そうにうなずきながら話を聞いていました。通訳のSACCO担当者も手馴れた様子で説明し、時には彼の言葉で補足説明も。

【トップページ&写真③:レクチャーの様子】

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【写真④:レジュメの最後に設けた質問にもきちんと回答してくれていた】

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最後に「この講座に興味がある人は、SACCOの担当者に伝えて下さい。その人達を集めて、続きの講座を実施します」という言葉で締め、無事にレクチャー終了。

準備は少しバタつきましたが、多くの人に貯金の重要性と、それを教える講座を開講している事を伝える非常にいい機会だったと思っています。

翌日マネージャーに会議の時間を使わせてくれたお礼を言いに行くと、「よい講座だったわ!」と満足そうな表情。担当者にもお礼を言うと、「何人か関心があるという人々がいたよ。後日メンバー表をまとめて日程調整をしよう」という事に。

■メンバー集めの状況(11月)

暫く経ってからSACCO担当者に様子を聞きに行くと、「何人かに確認した所、会議では『興味がある』と言っていた人達も、日が経つと『いやちょっと忙しいから...』といってメンバーが集まらないんだ」との事。さもありなんとも思っていたので、「目新しい講座だし、これがどれだけ自分の生活に重要かまだ実感として分かっていないから敬遠しているんだね。大丈夫、少しずつやっていこう」という事で、方針を考え直す事に。

■作戦変更、SACCOマネージャー&スタッフ向けに貯金講座開始(12月~)

そこで、また次回会議の場で教える事にして、マネージャーに相談をした所、「次の会議は3月ね」との事。「3月か。うーん、私の任期が終わるから、何とかその前に少しでもこの考え方を広げたいんだ」と熱弁。するとマネージャーが「じゃあ私に貯金講座をしてくれない?家を買いたいと考えているの」との事。マネージャーが関心を寄せてくれたのはいい機会。しかも同席していた別のスタッフも「僕も話が聞きたい」との事。

これはチャンス!一人でも多くのSACCOメンバーが貯金の考え方を習得してくれれば、今度は彼ら自身でレクチャーが出来るようになり、私の帰国後も継続できる可能性が高まります。

そういう訳で、今はSACCOのマネージャー&スタッフ向けに貯金講座を実施しています。

【写真⑤:SACCOマネージャー&スタッフ向けレクチャー】

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■今回の活動のポイント

今回の『貯金講座』という活動でポイントとなったのは以下だと思います。

・常に次何をしたいか考えておく

・常に活動チャンスを探す。ぼんやりとでも「こう出来るといいな…」と思っている事があれば、どういった関係者と話せばいいか等を具体的に掘り下げる

・自分の提案を『見せる』事の出来る形にまとめておき、チャンスがあればそれを見せ、実績を示しながら説明すると相手も理解しやすい(私の場合はレジュメ、レポート、実績評価のまとめ、活動写真等)

・とにかく提案してみる(「100回提案したら、1回通るかも...」位の気持ちで諦めず何度も。どこにチャンスがあるのか自分では分からないもの)

・自分の活動状況をボスやカウンターパート、同僚等に共有する(何かの拍子に有益な情報を提供して貰えるチャンスがある)

・訪問した際には関係者全員に挨拶をしておく

・どんな小さな事でも、自分が考え、提案し、実行出来た事は自分で評価をする(誰かに認めて貰う為ではなく、自分の目標の為に活動する姿勢を常に維持する)

こうした小さな活動の積み重ねが、将来大きなビジネスの動きの礎になれば…、と思っています。