JICA海外協力隊の世界日記

クズ・ザンポーラ♪ 幸せの国の農場便り♪

晩夏の農場便り♪

クズ・ザンポーラ♪世界中の皆さん、こんにちは♪

今日は晩夏を迎えた私達の農場風景をお伝えします♪

私が活動するブータンのパロ県ボンデ地区は日本で言う長野県や山梨県、東北の太平洋側に近い気候で8月末を迎えた今は段々と朝晩の冷え込みが出てきて、日較差(日中との寒暖差)も大きくなっております。

その中で本来の食用生産農家で有れば、収穫期を迎えますが私達は種子生産の為、昨年から栽培した野菜類の種子の最終調整作業と来年の為の準備作業が平行して行われております。

写真はその移行期の中でも比較的に短期間で出来るマメ類の栽培をしているガラスハウス内でそのマメ類が上手く成長して貰う為に支柱を立てている様子です。

従来のブータンの農家や私達の農場では日本で使われる様な専用の支柱は無く、大きな枝を1本添えただけで仕立てるのですが。今回は私と農場長との提案でそれ以外の英語の「A」の字の様な合掌型や支柱では無く麻紐を使った仕立て方を実験的に導入してみて、成育状況や収穫量を観測する事にしました。

また、この写真は来年用として栽培しているキャベツの定植をしている時の様子です。

約3週間前に種を蒔いたキャベツの苗が今年は気候環境にも恵まれて順調に生育したので、良い状態での定植をする事が出来ました。

そして、その定植の際には今年の始めに作成していたコンポストを肥料として使い生育促進を図り、同時に水場からホースを使ったりジョーロを使ったりして水やりをすべての定植株に行い、先週迄で約3000株近くのキャベツを定植しました♪

これらのキャベツが今年もまた順調に育ってくれる事を願います♪

さらに、こちらの写真は今の雨季の時期で特に雨が激しい時の屋根の有る場所での種子の選別作業の様子で、これはキャベツと同じアブラナ科のダイコンの種子を採っている状況になります。

ダイコンの種子が入っている鞘はとても固く特徴的な形をしておりますが(そのお話しはまたいずれ♪)、その鞘を割り丁寧に種子だけを取り出す事になります。竹皿やフルイ等を用いて、割れた鞘と種子を風で飛ばしたり、手で分けたりと根気のいる仕事では有ります。

ただ、2枚目の写真の様にキャベツの苗の定植から丸一年が経ってこの写真の様にやっと同じキャベツの種子も出来る事になります。さらに、種子を蒔く前の土作りや種子を袋に詰めるパッキング作業までを含めるとブータンの農家さん達が私達の生産するキャベツの種子を手にするまでに1年半近くかけている事になり、とても長期間を要するお仕事になります。

そして、その中で私はかつてアメリカ人やメキシコ人、ヨーロッパ圏やアジア圏の方々と共に農作業をする機会が有りましたが、ブータンの人々はその中でもとても実直で、時間を守り、真面目な作業をする人々(特に、私達の従業員)だと感じ、いつも関心をしています。

お昼は暑い時で30℃は越える中、そんな誠実で謙虚に働く従業員達に支えられて私の活動やこの国の農業生産の根幹が成り立っているのだと感じ、この種子生産活動の重要性と更なる向上に努めたいと改めて思いました。

次回は私の配属先の農場では無く、その本部機関と他の関連農場についてをご紹介します♪

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