2014/11/24 Mon
人 文化
死者の日
オラ! コモ・エスタ? メキシコ、サン・ファン・デル・リオ市で活動しているシニア海外ボランティアのKIROです。
先ずは、自己紹介。KIROは、前回赴任のヨルダンで配属先から付けられたニック・ネームで、1キログラムの略語です。 ここメキシコでも講演会の初めに「KIROです。痩せていて1キログラムなので。」と自己紹介すると皆さんクスッと笑ってくれます。
ブログ・タイトルのアオリータ(ahorita)は、今すぐやるよ又は今行くよとの意味で、メキシコ人が良く使うスペイン語です。これを聞いたらじっと我慢して30分くらいは待つ覚悟が必要です。最初のうちは待っている間いらいらしましたが、自分も時間にルーズな性格なので何故か共感でき、今では大好きな言葉なのでタイトルに使いました。
さて、第1回目は「死者の日」の紹介です。
「死者の日」は、11月1日と2日に行われるメキシコのお祭りの一つで盛大に実施されています。この行事では、祭壇やお墓を黄色のマリーゴールドで綺麗に飾るため、この時期になると街のあちこちにこの花を売る店を見かけることが多くなります。
自宅には故人を迎えるための祭壇が設けられ、故人の写真、好きだった食べ物やテキーラなどのお酒を供えると共に、家族や友人が集まり故人の思い出を詩?にして紹介したり、語りあったりして過ごします。
メキシコではガイコツが大人気でよくお土産などで見かけますが、死者の日には自らガイコツに扮装して参加します。ガイコツの衣装を着て顔にガイコツの化粧をして、皆でこのお祭りを楽しくワイワイと深夜まで過ごすことろが、メキシコらしくて好きなところです。
また死者の日には、普段食べている肉や大好きなお酒を飲食するのは遠慮し、この日のための料理であるタマル(トウモロコシのちまき)を食べ、アトーレ(牛乳とトウモロコシで作った飲み物)を飲んで、故人を偲ぶところにメキシコ人の優しさを感じます。
いずれにしても、死者の日は日本のお盆に似た行事で、祖先を敬う気持ちが我々と同じであることに近親感を感じます。
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