JICA海外協力隊の世界日記

Mini Africa, カメルーンでの生活

ヤウンデの野生小動物

これは、レッドヘッド・アガマ、またはレインボー・アガマというトカゲです。このトカゲは、とてもすばしこく、手ではなかなかつかめません。「クレイジー・ジャーニー」というTV番組では、爬虫類の大好きな加藤先生が、走り寄って、いとも簡単に捕まえましたが、普通はとても難しいのです。また、トカゲのオスは、交尾器が二つあり、一つ折れても大丈だということを、この番組で、私は初めて知りました。

全長は、大きいもので30cmぐらい。頭は黄色、体は黒、尻尾は白とオレンジと、とてもカラフルで美しい個体をしばしば見かけます。おそらく、これはオス。ほぼグレー一色だけの個体がメスのようで、とても地味な色をしています。なお、オスの体色は、オレンジのもっと強いものや、コバルトブルーの入った目の覚めるような色をしたものなどが、アフリカ大陸内にはいるようです。しかし、ここヤウンデでは、写真のような体色のものしか見かけたことはありません。

いる場所は、至る所です。私の家からも、一歩出れば、ほぼ必ず出会うことができます。このトカゲは、人に見つかって逃げるときや、日光浴をしていて、再び動き始めるときなどに、「腕立て伏せ」のような動きをします。この点には、私はとても親近感を覚えてしまいます。

野生動物ではないですが、鶏やヤギも、至る所で見かけます。それらは、丸々と太ったものが多く、栄養状態の良さに驚かされます。その理由は、道端の至る所に積み上げられた生ごみです。鶏もヤギも犬も、この生ごみを好んで食べます。住民の衛生環境としては、考えなければならない面が多いのですが、半家畜、半野生のこれらの動物に、豊かな餌を提供しているのが、この生ごみです。

ところで、日本の夏の昆虫といえば、セミ。7月になって、セミの声が聞こえてくると、「あぁ、夏が来たんだ!」と思いますよね。カメルーンは、一応、年中夏ということになっているのですが、セミの声を一度も聞いたことがありません。おそらく、いないものと思われます。とても不思議に思っています。しかし、「積みすぎた箱舟 カメルーン動物記」という本には、セミが昼夜を問わず、うるさいほど鳴いている環境が書かれています。カメルーン国内の他の地方には、今もいるのかもしれません。

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