JICA海外協力隊の世界日記

常夏SAMOAの最新!ナビ

サモアのお家事情

 今回のテーマは、【住~サモアのお家~】についてご紹介します。

 サモア語でお家はFale(ファレ)と言います。サモアの家は、主にブロックや木材で作られており、ほとんどが一階建てです。門構えは村によって決められており、隣村に移動した瞬間に門構えが変わるため、すぐに隣村だと分かります。この写真は、私のホームステイ先の村です。目の前には海が広がり、とても景色が素敵な村です。この写真では分かりませんが、サモアの家の色はとてもカラフルで、ドラえもんが出てきそうなピンク色と青色、黄色と緑色など日本では見たことのない配色の家もあります。

 生活するための家とは別に、柱だけで作られている家と、サモアのウム料理を作るための台所が別にある場合が多いのが特徴です。生活するスペースは、キッチン、ダイニング、トイレ、シャワールーム、お部屋がいくつかあります。

 サモアのキッチンは主にガスです。ガスは空のボンベをスーパーなどに持っていき、新しいボンベと交換してもらいます。お金持ちのお家は電気が多いかと思います。電気代は高く、ガスが主流です。サモアの水は、水道公社が管理していて、消毒されており安全です。サモア人は真水でもお腹を下しませんが、私達は沸騰して飲んでいます。ペットボトルの水は500mlで130円くらいでしょうか、日本とあまり変わらない価格です。サモアはいくつか川もあり、村によっては川から水を引いている場合があります。私達のサモア隊員の中には、川からの水で生活している人もいます。その場合は、雨が降ると水が濁り、たまに川魚もシャワーから出てくる事もあり、苦労している人もいます。

 トイレは水洗ですので、苦労はありません。しかし、時々トイレに便座がないことがあります。恐らく体の大きな人が便座を壊したのでしょうね。

 シャワーはほとんどの家が水です。そのため、日が沈む前にシャワーを済まさなくては、滝修行の如くとても辛いものになります。私も今は水シャワーに慣れましたが、日本に帰ったらまずは、ゆっくりお風呂に浸かりたいですね。

 さて、柱だけのお家は、家族でお話ししたり、ゴザを敷いて寝たり、子どもが遊んだり、洗濯物を干したりするために使います。村にある大きな柱だけのお家は、村の会議や娯楽であるビンゴをするために村人みんなで使います。

 そして写真に写っているのは、サモアキッチンです。サモアの郷土料理である蒸し料理用(日曜日に食べるトーナイを作るために使用)のキッチンで男性が使います。

 また、庭にプランテーションがあれば、パパイア、ココナッツ、バナナ、カカオ、アボカド、パイナップル、マンゴー、ササラパ、みかんなどの木が植えてあります。さてここでクイズです。この写真には、いくつ果物が映っているでしょうか。探してみてください。マンゴー、パイナップルは分かりましたか?その他にアビューとカカオも写っていますよ。

 ちなみに自分が住んでいるサモアの家で一番驚いたのは、家にガラスの窓が全くなく、網だけしかない事です。今は違和感がありませんが、日本では窓ガラスを閉め、鍵もかけなければならないのに、我が家には窓ガラスに鍵が一つもないため、365日とても風通しが良い事です。その弊害として、塵やゴミが家の中に入りやすく、毎日掃き掃除が必要なのが難点なのです。そんな家大丈夫なの?と思われるかもしれませんが、安全面では、とても優秀な番犬ベラちゃんがいつも家を守ってくれています。人が通ったり、ゲート内に人が侵入すると即座に吠えますし、時々不審者に噛みつきます。サモアの飼い犬はリードで繋がれていないため、非常に凶暴で足を噛まれたりするので、家を通る時は注意が必要です。ちなみに、サモア隊員も結構犬に噛まれています。

 サモアに来られた際には、空港からタウンに行くまでにタクシーやバスからたくさんの家を見ることができます。そのため、カラフルなお家を見つけるのも面白いかもしれませんよ。

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ