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サモア隊員とフィジー隊員との約束

 今回のテーマは、【活動~サモア隊員とフィジー隊員との約束~】についてご紹介します。

 全ての隊員は訓練所で訓練を受け、試験に合格すると各国に派遣されます。私は訓練所にいる間にたくさんの隊員と出会う事ができました。幸運なことに一部の隊員とは派遣後にも再会する事ができます。その中で、同じ大洋州にあるフィジーには私は行くことができる為、フィジーで活動しているシニアボランティアの方には、訓練所時代から「いつかフィジーに行くので小学校で歯磨き指導をさせて下さい。」というコラボ活動を約束していました。

 最近はサモアの隊員とのコラボ活動も軌道に乗り、そろそろ帰国も見えてきた為、フィジーのシニアボランティアの方に連絡をしました。その方は現在フィジーのMinistry of Education で活動されています。するとすぐに快く承諾してくれ、自分の知り合いの小学校の先生に連絡を入れてくれました。

 その後はトントン拍子で調整は進み112日に実施が決まりました。私はサモアから商売道具であるいつも幼稚園と小学校で愛用している、大きな顎模型、歯ブラシ、手鏡、歯垢染色剤を持参してフィジーに向かいました。サモアからフィジーは約2時間で行くことができます。いつも私は誰かと一緒に外国に行きますが、今回は一人でフィジーに行きました。英語のできない私でも何とかなるので、みんな勇気をもって外国へ出て欲しいと思います。コミュニケーションはスピーキングだけではありませんから。

 さて、無事フィジーに到着して午後から小学校に向かいました。今回訪れた小学校は教会設立の女子校でした。47名の元気なYear6の生徒に歯磨き指導をさせてもらいました。今回は歯垢を赤く染める染色液を使い、歯の汚れやすい場所を知ってもらう事に重点を置きました。少し恥ずかしそうに私がチェックすると口の中を見せてくれました。さすが大洋州での中心国であるフィジー。歯の治療もされているし、6歳臼歯がむし歯になっている生徒が少ないことに驚きました。この学校では歯ブラシ、ペットボトルは必須で昼食後に歯磨きをしているとのことで、サモアと比較して歯磨きが定着しているのではないかと考えられます。歯磨きを終えた後、むし歯の成り立ちとおやつの選び方についてお話しさせてもらいました。その後は、少し生徒と関わりたいなあと思っていたため、折り紙をして日本文化の紹介とシュリケンをみんなで作成してお土産を置いて終わりました。

 シニアボランティアの方と1年振りの再会はとても嬉しくて、日本にいる時からの約束も夢が叶いました。フィジーの先生方も歓迎して下さり、最後には代表の生徒から温かい言葉もかけてもらいました。

 国を超えてできる活動もあるので、是非色々な場面でできることにチャレンジしてみて下さい。

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