サバーイサバーイlaos日記

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大竹 恵実
(栃木県)

タイプ/職種
青年海外協力隊
助産師
派遣国
アジア
ラオス ヴィエンチャン市特別市
一言メッセージ
看護師3年、助産師5年の経験の後、青年海外協力隊としてラオスにやってきました。日本の医療との違いに衝撃の連続でしたが、ラオスの良いところに目を向け、“助産”というものを見直す良いきっかけとなっています。

 

世界の母子手帳

2019.01.21

活動

突然ですが…母子健康手帳はどこの国で誕生したかご存知でしょうか…?

実は、母子手帳は日本で生まれました。

世界に先駆けて1948年に母子健康手帳の初版が日本で発行され、妊産婦死亡率や乳児死亡率を大きく低下させたとも言われています。そして、70年間に渡る今日まで今も家族の健康と健やかな成長を見守っています。

そして、ここラオスでも、妊娠・出産・育児をサポートするために、母子健康手帳が活用されています。きっかけは、1995年に青年海外協力隊(JOCV)の活動で、母子健康手帳が初めてラオスに導入され、今ではラオス全国にて妊婦さんに配布され、使用されています。

そして、ラオス以外の世界各国でも、日本発祥の母子健康手帳の普及が進んでいます。

Made in JAPANの母子健康手帳が世界に広まっているのを知ると、日本人としては、なんだか嬉しいですね。写真は現在使用されている、ラオスの母子手帳です。

そして、今回はラオスの母子保健系JOCV4人+ラオス人のカウンターパート3人、計7名で2018年12月13、14日にお隣の国タイで行われた母子手帳国際会議に参加してきました。この国際会議には、世界31か国から492人が参加。「家庭用ツールとしての母子健康手帳~持続可能な開発目標(SDGs)達成のための1000日間の軌跡~」をメインテーマとして、各国からの母子健康手帳に関連する報告やディスカッションが行われました。

 私たちラオスチームもカウンターパートとともに日頃使用している母子健康手帳について、どのようにしたらもっと記録をスタッフがきちんとできるか、どうしたら、母子手帳を活用して健康教育ができるか?と日頃のラオスの医療現場での母子手帳活用の課題を洗い出し、議論し、今回の国際会議では、「ラオスの医療施設における医療従事者の母子健康手帳の活用―記録と健康教育―についての現状と課題」についてポスター発表することができました。

ラオスは多民族国家であり、多くの独自の言語を話す民族がいます。また、女性の識字率も62%(LSISⅡ2017)と低いラオスでは、母子手帳の文字だけを読んで容易に理解するのもなかなか難しい現状があり、絵や写真の記載があったほうが分かりやすいと考え、絵や写真の多い母子手帳の改定を提言しました。また、ラオスでは家族との繋がりが強く、そのような現状も踏まえて、女性だけでなく家族も含めた健康教育の重要性についても提言しました。

会議の最後には、カウンターパートと合同でそれぞれの病院で今後、何ができるか話し合いました。話し合いの最後には、病院内だけにとどまらず、母子手帳を活用して村へ出向いての巡回や、女性だけでなく家族や地域住民を集めての集団指導の実施はどうか?などのアイデアもでて活発な意見交換ができました。JOCVもまた、それぞれの任地に分かれて活動再開ですが、それぞれ刺激を与え続けながら、今後の活動に活かしていければと思います。