日本人教師、600人の島に住むってよ in モルディブ(太田隊員は帰国しました)

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太田 洋舟
愛知県

タイプ/職種
青年海外協力隊
小学校教育
派遣国
アジア
モルディブ共和国 アリフダール環礁 ディグラ島
一言メッセージ
今やりたいことを仕事にして生きていれること、そして支えてくれるすべての方に感謝しています。絶海の常夏島から、のんびりした日常をお届けします。

 

いつかできるから今日できる

2019.01.23

活動

 こんにちは。新学期が始まり、もう2週間が経とうとしています。本当に時間が過ぎるのは早く、任地での本格的な活動が終了する4月期末まではあっという間だなと再確認しています。

 さて、今回は任地での活動の進み具合について、簡潔に書いていきたいと思います。赴任当初はボールゲームができるグランドすらありませんでしたが、校長・リーディングティーチャーの手厚い支援を得ながら、優先順位を考えて少しずつ改善していき、現在は写真のように現地教員が中心となって授業を進められるところまで来ました。どの学年も、一人のメインティーチャーと二人のサポートティーチャーが体育授業を担当し、自分が任地を去ったあとも、現在の体育授業が続く盤石な体制が完成しつつあります。

 専門的な知識や技能があまり必要とされない小学校低学年の授業では、とてもよく教えられていると思います。前回の授業では自分が何のレクチャーをしてなくても、写真左のようにチェストパスのフォームを見せて回って教えている教員の姿が印象的でした。また、校長が意図的に、若く面倒見のいい先生を体育担当に当てている効果もあると思います。

 しかし、良い面ばかりでありません。まだまだ基礎的な改善点は多いです。最も重要視すべき改善点は、生徒への声掛け、新しい動きや練習を取り入れるタイミングだと思います。体育授業は生徒を飽きさせず、夢中にさせ続ける「リズム」のようなものが非常に大切な教科であるからです。もう体育授業のある週は13週程度しかありません。いつかできるようし少しずつ頑張ろうという意識は捨て、今日、今できるように、少しだけ厳しく現地教員に指導していけたらいいと思います。

 実は任地のディグラは、現在生徒数が減り続けており、過疎化が問題視されています。写真は小学12年生ですが、合わせても18名しかいません。全学年平均すると一学年8.7人です。ディグラは首都までのアクセスがいいため、親や生徒がほかの島に比べて首都に興味を持ちやすいこともあり、2年連続で20名ほどの生徒が首都マレやフルマーレ(マレと橋でつながってる島)の学校に転校してしまいました。来年はさらに人数が減ると言われています。

 親や生徒は洗脳されたかのように「マレは教育がいい」と、口を揃えて言います。きっと、一学年300人のマンモス校に行くということのデメリットなど想像もつかないのでしょう。これは日本の田舎の高校生が東京に憧れ、受験・合格し上京する姿そのものです。フルマーレの開発もハイスピードで進んでいるため、まだまだこの流れは続くと思うと、どこか納得いかない悲しい気持ちになります。都会の学校教育を全否定するつもりは全くありませんが、現地教員から色々とお話を聞いてすごく考えさせられました。あと半年で、モルディブの教育制度や問題点についてもっと知れたらいいと思います。それではまた。