日本人教師、600人の島に住むってよ in モルディブ

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太田 洋舟
(愛知県)

ボランティア/職種
青年海外協力隊
小学校教育
派遣国
アジア
モルディブ共和国 アリフダール環礁 ディグラ島
一言メッセージ
今やりたいことを仕事にして生きていれること、そして支えてくれるすべての方に感謝しています。絶海の常夏島から、のんびりした日常をお届けします。

 

任期中で最大のイベント開催 ~Atoll PE Workshop~

2018.10.28

活動

 1 020日、アリフダール環礁ディグラ島ディグラスクール、つまり自分の任地において同環礁内の小学校教員を対象とした体育ワークショップを実施しました。概要を簡単に説明すると、モルディブのJOCVには「体育分科会」という体育を教えているJOCVだけの会があり、1年に2回程度、体育を教えている一人のJOCVの島にJOCV全員が集まり、大規模なワークショップを開催することで、モルディブの体育科教育発展を目指すものです。

 現在、モルディブには8名の体育を教えているJOCVがいるため、必ず全員の島で行えるわけではありません。そういった意味では、今回たまたま自分の島で開催する流れになって、他の任地で活動するJOCVの手厚いサポートにより、およそ60名もの参加者を相手にワークショップを行えたことはとても幸運でした。

 写真からも分かるように、自分の任地以外の学校からは7校、計45名もの先生が参加してくれました。モルディブは基本的に首都と大きな地方島以外、一つの島に一つの学校なので、日本のように自転車でサクッと移動できるわけではありません。近くの島といっても、片道12時間を船で移動しなければならないので、人口600人の島に今回のように他校の先生が集まることは、まずありえないことなのです。教育省を通じて参加者の呼びかけに尽力してくれた校長先生には、本当に感謝しています。

 さてメインの内容としては、「体育とはどのようなものか知る」「子どもの目線で授業を体験する」「クラスの人数や個々の能力、授業の目的に応じた工夫を考える」「指導案やビデオの共有」でした。今回は体育に関する知識を伝えた後、モルディブで盛んなボールゲームに絞って授業体験や指導案作りを行いました。

 自分が授業をするときに大切にしている「安全」、「全児童が十分な活動をできる」、「目的に応じた工夫」の3つを常に念頭に置いてもらい、教員自らが授業を体験、また指導案を作成しました。ディグラの教員に対しては、自分がすでに2度ワークショップを行っていることもあり、他校の先生方より知識が豊富で、自分のグループを積極的に引っ張っているのが印象的でした。しかしながら、このようなワークショップに参加するのが初めての教員やJOCVが派遣されていない学校の教員にとっては、少し難しい内容もあったようです。ですが、他校の教員とのグループワークや情報交換が行えたことで、今後の体育の授業に生かしてほしいです。

 結果的には、人数も集まり大成功だったと言えますが、ここまでの道のりは簡単ではありませんでした。何よりも、体育分科会経験者が自分を含め0名だったため、準備段階で当日のイメージは各自で持っていたものの、やはりそれはイメージでしかなく、色んな障害が発生しました。開催前々日の夜に全員が集まってから、PowerPointの発表練習・検討、その他諸々の細かいところを詰めいくと、時間がとても足りず、連日深夜まで準備が続きました。

 しかしこれもまた貴重な経験だと思います。ディグラでの大規模なワークショップは一度きりですが、私たちJOCVは、来年も別の隊員の島でアトールワークショップの開催を予定しています。現地教員に経験を与えるだけでなく、自分たちも開催者側の経験を蓄積していき、次回はよりスムーズで効果的なワークショップができるように、今回の反省を踏まえ準備していきたいと思います。

 最後に、写真はJOCV5名と支所の現地スタッフと調整員の方たちです。ずっと快晴でしたので、ワークショップ後は島の端っこにピクニックに行き、ディグラを楽しんでいただきました。また、1ヶ月後の隊員総会で会いましょう!