JICA海外協力隊の世界日記

ペルー国立自然保護区での2年間

ペルー料理の魅力

こんにちは。今月3本目の料理ネタです。

2本書いてもまだ足りない、ペルー料理の魅力を語らせてください。

近年、世界的に注目を集めているペルー料理。

旅行業界のアカデミー賞ともよばれる「ワールド・トラベル・アワーズ 2015」において、ペルーは四年連続で「世界最優秀グルメ観光地賞」に輝き、世界中から高い評価を受けています。

なぜ、ペルー料理はそんなに評価されているのでしょうか。

理由のひとつとして、食材が豊富なことが挙げられます。

ペルー沖では新鮮な魚介類がたくさん獲れ、アンデス高山地帯は、トマトやジャガイモ、トウモロコシ、トウガラシなどの原産地域であり、その種類は大変豊富です。熱帯雨林では、バナナなどのフルーツ、アマゾン川からの恩恵である川魚など、とにかく食材がバラエティに富んでいます。

コスタ(海岸砂漠地帯)、シエラ(山岳地帯)、セルバ(熱帯雨林地帯)の多様な風土から、バラエティ豊かな食材が生み出されています。

もう一つの理由として、

ペルー料理は、先住民の料理に、植民地時代のスペイン料理、アフリカやイタリア、そして中国料理といったさまざまな文化の影響を受けたと言われ、それぞれの良いところを上手に組み合わせています。

肉や豆なのどのガッツリ系料理のイメージが強い南米ですが、

ペルーでは、魚介や野菜、ハーブなどの香草を巧みに使い、

時間と手間をかけて繊細かつ豪快な料理を生み出しています。

各地域の料理の特色を紹介

1:沿岸部(コスタ)

首都リマも属する海岸地域。料理のバリエーションがもっとも豊かである地域。主食はお米。ペルー沿岸海域は豊かな漁場でもあることから、海鮮料理が豊富。

2.山間部(シエラ)

ペルー中央のアンデス高山地帯。主食はジャガイモ。また「アヒ」と呼ばれる黄色トウガラシを使った料理が多い。また、クイ(食用モルモット)の丸焼きなどもよく食べられる。

3.アマゾン熱帯雨林部(セルバ)

国土の6割を占める熱帯雨林地域。主食はバナナなどのフルーツ。それらを焼いたりすりつぶした料理が多い。また川魚を使った料理も多い(世界最大の川魚ピラルク=パイチェも食べられる)。

任地で生活していて感じるコト。

私は配属先の寮に入って生活していますが、毎日、入居者が交代で料理します。

しかし、同じ料理でも、調理をする人によって、手順、食材、調味料などが異なります。

「これは、うちの秘伝レシピなんだ」、「こうするともっと美味しい」など、私が料理をしているといろんなアドバイスをくれます。

日々の会話から、食への関心の高さを感じています。

その一方、サラダなど、野菜を生で食べる習慣が少ないのは栄養のバランスなどの点で気がかりです。また、お菓子など間食が多かったり、甘い炭酸飲料を飲む機会が多い点も気になります。

味にはうるさいペルー人ですが、健康に関しては、すこし甘いのかなと。

まあ、でも美味しければ幸せなんです。

ペルー人たちは、目の前の幸せをもとめて常に全力です。いいですね。

そんなペルー人や料理と寄り添えるのも、残り2か月。

楽しんでいきたいと思います。

おざき

写真提供:能登

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