JICA海外協力隊の世界日記

ザンビア起業家の喜怒哀楽

ザンビア情報通信の起業家

ザンビアで次世代移動通信システム(5G)を早期導入する検討ができないだろうか?

ザンビアの携帯電話普及率は70%を超えていると言われており、地方の小さな村へ行っても携帯電話を利用しています。メールの送受信も携帯電話のSMS利用が一般的で、電気の未開通の農家も多い中、携帯電話をソーラー発電で充電しています。

お金の仕送りは、銀行送金ではなく電話会社等が運営するMoney Transferで送金するのが主流です。 これはザンビアに限らずアフリカ全体に共通したインフラで、手軽に送金できる仕組みで、通信大手(写真下:緑、黄、赤)等がMoney TransferというBoxで送金の取り扱いをしており、現金もスーパーや支店で手軽に受け取り可能です。

しかしながら、ザンビアのインターネット普及率は、現在15%前後の低水準と言われています。まだ3Gが主流で、高速通信インターネットのインフラが未整備のためビッグデータの活用、クラウド、クレジットカード決済、インターネットメール, PC利用など情報通信産業育成が、先進国からはかなり遅れているように見えます。

最近インターネットを利用した決済インフラを構築しようとしている若い起業家達と会いました。 また、通信企業の保守管理をしている起業グループへは、コンサルティング、アウトソーシングなども含めた統合サービス事業の検討を提案しています。Social MediaやElectric Commerceを利用し、ヨーロッパから注文を受けているという企業とも会話をしています。

ザンビアは内陸地で、輸送などのロジスティックスが一つのネックになっていますので、道路などのインフラ整備は最重要課題です。 ただ、インターネットハイウエイなどの高速通信インフラを他のアフリカ諸国よりも先駆けて整備することで、モバイル環境を利用した国境を越えたソフトウエアやサービス産業の育成が可能になるかもしれないと考えています。

例えば、世界や日本が推進している次世代移動通信システム(5G)へ積極参画し、ザンビアへの先進技術移転や高度技術者養成の可能性、コンピューターの多国間バックアップシステム、アウトソーシング事業促進なども積極的に検討してみる価値がある一つのように思えます。

起業家グループへのセミナー(写真上)等でビジネス戦略の講演をしていますが、新しいビジネスを生み出し、挑戦しようとしている起業家からの要請も増加しており、スタートアップのための経営指導、人材育成支援活動を継続していきたいと考えています。

澤村

ザンビア 首都ルサカより

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