JICA海外協力隊の世界日記

朝5時から拡声器で象と人生について話を聞く日々

ペンキを塗ろう。~パート2~

私の配属先はマンダレー少年訓練学校というミャンマーにおける言わば少年院のような存在です。

そこに定員200名(日本の1人2畳の計算だと定員は100名程度)のところに350名の18歳までの子どもが収容されています。職員はわずか20名ほどで対応しており、教育活動を充実させることが困難な状況にあります。

そこで、私は教育活動を充実させることを中心に行っています。

今回は子どもたちの収容されている部屋にペンキを塗ることにしました。

二回目なので、前回の反省点を生かしつつです。

①一度に大量にやらない。

②マスキングテープは事前に貼っておこう。

③うまいやつはおだてよう。

以上のことをベースに行っていくことにしました。

前回の部屋は比較的に逃走のリスクが少なく、色々と雑用を担っている子どもが多くいる寮を行いました。

今回の部屋は12,3歳くらいの割と年少の子どもの部屋を中心に行っていきます。

前回の反省通り、手順を分けて行っていくと、割とスムーズに事が進むようです。

まず、セメントを塗って穴を塞いぎ、マスキングテープを貼っていく、最後にペンキを塗るという手順を行うと子どもたちはちゃんとやっているようです。

子どもたちも面白がって、最初は一生けんめい行うけれど、途中から飽きてやらなくなってしまう。

これは前回の反省から予想済み。

そうしたら途中でも止めにして明日に回す。

ローラーや刷毛を誰にも渡そうとせず、黙々とやる子どもがいる。

そして、それを眺めてみている子どももいる。

独占している子どもには

「上手だねぇ、ペンキ屋になった方が良いなあ。疲れたら休めよ。」

ローラーや刷毛が空くのを待っている子どもには

「どうせ、すぐに子どもたちは飽きるんだから、ちょっと待ってな。その時はお前の出番だ。」

などと二枚舌外交を行う。

前回よりはうまくいったけど、やはり上手くいかないことがいくつかあった。。

今回の反省点。

①そもそも、なんでそれをしているのか意味がわかっていない。

マスキングテープを張って、というとみんな一生懸命に貼っていくが、ペンキを塗る前に邪魔だからと言って剥がしてしまう。

これは事前に説明をすることでクリアできそうだから、頑張ろう。

②勝手にペンキや道具を使いだす。(写真2枚目)

自分の塗りたい物に塗ったり、面白いからという理由で関係のないところに塗ったりしだす。

ペンキがいくらかかったのかといったことが分かっていないということが良ーくわかりました。

お金のことですが、これをきちんと説明する必要性があります。

次は職歴が結構ある子どもの寮を行っていきます。

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