朝5時から拡声器で象と人生について話を聞く日々

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清水 啓
(埼玉県)

ボランティア/職種
青年海外協力隊
青少年活動
派遣国
アジア
ミャンマー マンダレー管区マンダレー市
一言メッセージ
マンダレー少年訓練学校で活動しています。日本の少年院で働いた経験と視点から比較して、観察していきます。

 

ミャンマー語三昧

2018.10.13

ミャンマーではミャンマー語が公用語であり、ほとんどの国民がこの言葉を学校で学び、この言葉を使って生活しています。
ミャンマーには大きく分けると8民族、細かく分けると135民族が存在し、約130の言語が存在するので、ミャンマー語+それぞれの言語で2言語から4言語くらいを操れる人は多いです。私もいま、ミャンマー語を話して生活しています。

ミャンマー語☆特徴

・声調は3種類

・母音は7種類(a、i、、u、E、e、Om、o)

・子音は33種類(発音は23種類)で有声音、無声音で区別する

・介子音が3種類(y「きゃ」、w「きゅゎ」、h「(小さい「ふ」)+き」など)

・鼻母音(an、in、en、wun、oun、aun、ainなど、「ん」で終わる音)7種類がある。

・声門閉鎖音(a、i、ei、ou、ai、au、u)といった、「あっ」、「おうっ」といった形で7種類ある。

・文字が特殊すぎる。

・語順は日本語の語順でOK

・パーリ語(古代インドの言葉)の影響を受けている。パイッサン(お金)バホートゥータ(知識)など

・ほとんどが「母音」or「母音+子音」or「母音+子音+介子音」+「鼻母音」or「声門閉鎖音」or「なし」となっている。

協力隊に合格したときに、ミャンマー語という言語を20代後半にもなって新しく学べるなんて、幸せだな~と当初は思いましたが、これがこの先の困難の始まりでした(^^♪

ミャンマー語はシナ・チベット語族に属し、中国語の系統に近い孤立語と呼ばれている言語であります。(日本語は膠着語と言われている)
そのため、活用は少なく、語順に大きく影響を受けにくい言語でもあるわけです。しかし、発音に声調があったりと困難な部分は多いです。そのため、中国語を少しでも勉強したことがあればわかると思いますが、言葉の聞き取り、発声がものすごく難しいのです。文法が細かく、活用がたくさんある言語とどちらが難しいかは疑問ですが、個人的な感覚では大きく差はないと思います。

ミャンマー語私見

勉強を始めて、約10か月、だいたい一年ほどを経過しました。その私見を述べると。。。

文法は簡単、文字は少し難しいけど、半年くらい勉強すると、ほぼ完ぺきに覚えられるため、難易度は普通と言っていいです。一から日本語を覚えるよりもはるかに楽でしょうか。

ただ、発音が圧倒的に難しいようにおもいます。この困難な点を絞ると。。。

①声調は3つと『っ(小さい「つ」』の4つの音を聞き分けられるか

これも半年くらい勉強するとだいたい習得できるようになるかと思います。

文字に「.」、「 (なにもなし)」、「:」を付けて文字で判断しているので、これも単語ごとに覚えるしかないです。

②そして子音を区別できるか

有気音・無気音をきちんと区別しているかどうかです。「か(ka,k'a)」、「さ(sa,s'a)」、「た(ta,t'a)」、「ぱ(pa,p'a)」の4つが有気音・無気音の両方を持つため、これを聞き分けるのが最も困難なように思います。これは10か月ほど経つけれども、習得できずにおります。また、「た」は有気音・無気音に加えて、「tha」があるため、これも難しいです。

③同じ音が多い。

短い音で意味をあらわすことが多く、聞き分けるのが困難だと言えます。

例えば、「しゃーでー」と言われたら、意味は「探す」、「珍しい」、「減る」などの意味が可能性としてあります。

他にも「たっでー」と言われたら、「できる」、「通う」、「参加する」などが考えられます。

こういう言葉が山のようにあるので、これもなかなかつらいです。

④文字と発音が合っていない。

大体の発音は文字と連動しているものの、ときどき、本来は「か」とあらわすものを「が」と呼んでいたり、「んご」と発音するものが「ん」が抜けていたり、イレギュラーが多いです。これも困ったことですが、日本語のように単語の位置で発音が変化したりはしないので、単語ごとに一度覚えれば大丈夫だと言えるでしょう。

勉強の仕方として、あくまでも私の考えと攻略法をまとめます。

今後、ミャンマー語を勉強するという方がいらっしゃったら、参考にしてください。

①文字は少し経ってからで良い。

少しというのはあいまいですが、私はJICAの訓練所に入るまでのだいたい3か月くらいを会社の行き帰りに車の中で簡単なミャンマー語のCDを聞いて何となく、音だけ覚えました。だから「サクラタワーしーふまーしゃーぺばー(サクラタワーの前で降ろしてください)」といった形で文字は覚えていないけど、音だけ覚えていました。これがちゃんと勉強し始めて文字を覚えるとミャンマー語の文字で覚えられるようになってきます。つまり、学習初期段階は文字はあいまいでもいいですが、音と意味は一致させた方が良いと思います。

②構文を覚えた方がいい

ミャンマー語は幸運なことに日本語と同じ語順で話すことができ、音と文字だけミャンマー語にすれば文法については頭の中で変更する必要が大きくはないのです。だから、構文として20近くを覚えるとよいと思います。私は『ニューエクスプレス ビルマ語』を訓練所に入所してからミャンマーに赴任するまでの3か月くらいで20課すべてを丸暗記しました(もう忘れましたけど)。その中でよく使う表現については自分の中で生きたミャンマー語として使いこなせるようになるはずです。

③単語の覚え方

ミャンマーは協力隊の派遣が始まったばかりなので訓練所でのミャンマー語訓練についても、ほかの訓練言語と比べると資料の数も少なく、私が訓練を受けた時にはまだ体系的に整理された単語集(単語帳)のようなものもありませんでした。だから、単語については教科書の片っ端から覚えました。あとは東京外国語大学のホームページから必要そうな単語を覚えていくという方法もいいと思います。あとは音源はないものの「ミャンマー語検定」のホームページからMB、M1、M2というランクについては無料ダウンロードできます。これで基礎的な単語を丸暗記できます。ミャンマーにいる現在はミャンマー人と会話をする中、また新聞や本に目を通しながら新しい単語を覚えていっています。

④音は正確に覚えること

既に述べましたが、ミャンマー語の困難な点は特異な文字でも文法でもなく、発音です。だから音は正確に覚えることがミャンマー語の近道です。そのためにやはり、ミャンマー人の発音を録音すると良いと思います。録音して何度も聞くこと、そして自分で声に出して自分の声の調子がいい日にでも録音してみてください。発音があまりにもかけ離れていて絶望するはずです。しかし、少しずつ発音は矯正されていくし、耳もできてくるように思います。

⑤先生に出会うこと

日本国内で勉強するのはどの言語も言えることかもしれませんが、ある一定レベルの限度があるように思います。しかし、英語をはじめとする普通の大学の第2外国語の科目にあるような言語については日本国内でノンネイティブ同士の日常会話レベルには到達することができるように思います。しかし、ミャンマー語のように教材のない言語は日本国内での学習の困難な点かもしれません。だからきちんと先生から勉強するしかないと思います。

私ももう少し勉強して違った感想を持ったら、また発信していきたいと思います。

以下、よく使った本と今使っている本です。

『ミャンマー語口語文法』浅井美衣

『ニューエクスプレスビルマ語』加藤昌彦

以下、ミャンマーのみ入手可能

『ビルマ語辞典』ウーチョーナイン

『ミャンマーアビーダン』ミャンマー連邦共和国教育省・計画産業省