JICA海外協力隊の世界日記

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教員養成大学西洋音楽科の引越し

設置当初から長年に渡りJICAボランティアが関わってきた、地方に設置されていた教員養成大学の西洋音楽科が、大学の学生数の増加などの理由から引っ越すことになりました。入学や卒業の日程すら直前に決まってバタバタするのが日常茶飯事なこの地で、最終的な楽器などの引越しの日が確定したのはやはり前日。大学付きのボランティアは引越しが決まってからほぼ1年、いつどこで何年生が何をするのか、情報収集と調整がとーっても大変そうでした。

日程調整だけでも大変なのに、どの楽器を移動させるのかという調整はさらに大変でした。大学は一度受け取ったものは簡単には手放せないし手放したくない。そもそも所有者は誰なのか? 西洋音楽がまだなかなか普及していないこの国では、楽器や楽譜の使い方を知っている人も少ないので、ここで見過ごしてしまったら、楽器や教材はただ放置される可能性が高い。……ということで、時にはスリランカの音楽隊員総出で有力者にかけあい、西洋音楽を学ぶ学生達にこそ、これら楽器や教材が必要なんだと訴えることもしました。すったもんだの末、楽器や教材は無事に引っ越すことができました。

ちょうど、以前スリランカへ来てくださったことがあるピアノの調律師の方が再スリされていらっしゃったのでこれらピアノも調律をしていただくことができ、教員養成大学の学生たちはその様子を学ぶこともできました。調律師Kさん、1度のみならず2度も工具を持ってお越しいただき、大変ありがとうございました。

これからも楽器が有効に使われ、一人でも多くの学生が有意義な学生生活を送り、子ども達の教育につながることを願います。

移動したピアノの1台。以前日本から寄付されたものです。

何時間も山道を揺られて移動しました。途中雨が降ってきて、ヒヤヒヤ…。

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