音楽を楽しもう♪ 音楽でつながろう♪(城田隊員は帰国しました。)

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城田 則子
(愛知県)

ボランティア/職種
シニア海外ボランティア
音楽
派遣国
アジア
スリランカ コロンボ市
一言メッセージ
30年越しの夢がかなってのJICAボランティア生活。毎日はらはらドキドキワクワク楽しんでいます。

 

地方で音楽祭を開催

2018.05.13

人 教育 文化 活動 音楽

なかなか音楽教育が行き届かない地方の子ども達に歌唱指導をして、全国唯一の青年オーケストラと合同演奏させようというコンサートが終わりました。2ヶ月前から通い、演奏会前は4泊して連日学校に通い張り付きで練習しました。

そもそも私が派遣されている理由は、この国の音楽教育が理論に偏っているので実技指導を強化させるためなのですが、この地方の多くの子ども達は楽譜を見て歌うのは初めて。まず歌らしき歌を歌ったことがない子もいた様子。でも、音楽理論については子ども達が日本の音楽大学レベルくらいまで学んでいて、本当に音楽が数学か何かの学問になっていて驚き。

音楽祭で予定された4曲には映画『サウンドミュージック』の曲をメドレーにしたものも含まれていて、ポピュラー、クラシックなど実質10曲。

曲が長くて変化も多いので、「一人ひとりに楽譜を配ってください」…とお願いするも、そんなことは先生も子ども達も経験したことがなく、また、先生に『メドレー』を理解してもらうのにも時間がかかり、最終的に全員に楽譜が行き届いたのは本番2日前。

子ども達の中には、『ドレミの歌』さえ知らなかった子、これならとっつきやすいだろうと選ばれた現地語の歌も歌えなかった子もいて、「なぜ私が英語の歌のみならず現地語の歌まで教えるの??」って思いつつ歌ってみるものの、ドレミの音程がとれない子が多数…。

どうなることかと思ったけれど、日を重ねるごとに子ども達はぐんぐん伸びて、英語の歌詞の発音は早い段階で私よりすらすら言えるようになり、その後リズムがとれるようになり、強弱がつき、問題の音程もだんだんとれるようになり、テンポの変化にも対応できるようになり、発声もそれなりの西洋音楽の発声になり、当日の生オーケストラとのリハーサルではオーケストラの音に子ども達の素直な美しい歌声をのせることができ、オーケストラの指揮者の指示を理解して歌う…なんてところまでいきました。本番の子ども達の歌は、もう、300点くらいの出来栄えでした。

上の写真は本番前日に近くの学校の子達が集まって行われた合同練習、下の写真は本番直前のオーケストラとの合同練習です。

私は日本で教員だったので、これまでも日本の学校で学年合唱とか全校合唱なんて楽しんできましたが、今回スタートが恐ろしく0に近くて曲が難しかった子ども達は伸び率が素晴らしくて、日に日に上手になる子達との練習は、とっっっても楽しいものでした。私は普段都会でぬくぬく暮らしていますが、これも協力隊でないと味わえない醍醐味かなとうれしく思いました。

この写真は本番中。子ども達に紛れ込んで歌わせてもらいました。指揮者は20歳の若者。ほとんど独学で頑張っている音楽愛好家です。若者が学びたいことを少しでも確かに学べるように応援したいものです。