JICA海外協力隊の世界日記

添野良一のウルグアイ滞在日記

ウルグアイで出会った?「テルマエ・ロマエ」

 先日、ウルグアイ水力発電のサルトグランデ見学の帰途、サルトの温泉を体験してきました。一か所の温泉地区によってみました。露天で大小深浅の温水プールのようなものがたくさんありました。温泉前の店で早速 水着を購入し、温泉プールに浸かり、軽く泳ぎもしました。男女混浴の屋外公衆水着着用温泉風呂という感じです。温度は、ぬるめの35~38度くらいでしょうか。出かけた時期が4月中旬でしたので、外はやや寒さがありましたが、お湯に浸かればまぁまぁの感じでした。

 ウルグアイのサルトという町には、6か所の温泉地があるそうです。それぞれの場所には、多数のホテルがあり国民休暇村という雰囲気でした。各ホテル内には専用温泉風呂があるそうです。お土産店、レストラン、バーなどの店もありました。

 数年前の阿部寛主演の『テルマエ・ロマエ』を思い出してしまいました。ローマの大衆浴場は、ローマ帝国の滅亡とともに無くなってしまいましたが。

 スペイン語では、温泉は、テルマTermaです。『テルマエ・ロマエ』の原文の表現は、THERMAE ROMAEです。当たり前ですが、テルマという音は、同じです。

 「ローマ人にとって公衆浴場は社会生活の重要な一部だった。公の施設として建設され、貧富の差を問わず誰でも利用できた。飲食、運動、読書、商売、哲学的議論などができる場所だった。現代の同等なものを想定するとすれば、それは図書館、美術館、ショッピングモール、バー、レストラン、ジム、温泉が複合された施設である。」(ウィキペデアから引用)

 ウルグアイの多くの人は、イタリア系、スペイン系のいわゆるラテン系の人たちです。彼らの古い伝統にならって、この地において現代の『テルマエ・ロマエ』が作られたのかと考えてしまいました。私は一瞬、温泉に浸かり、マテ茶を飲み、会話を楽しんでいる周りの人がローマ人の末裔に見えてきました。

 温泉プールから上がり、まずはビール、アサード(ウルグアイ焼肉)を頂き、6時間半のバスに揺られて、モンテビデオに帰着。久しぶりに手足伸ばせた風呂気分は最高でした。

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