JICA海外協力隊の世界日記

添野良一のウルグアイ滞在日記

増加するSUZUKI車

 今回もまた、モンテビデオの自動車について書きます。

 今日はセマーナ・サンタ休暇中に街をゆっくり歩いてみました。上の写真のようにショピングセンターの駐車場にも、多数の国の車が並んでいます。

 私は、この国に来て、初めて多数の国の車を一堂に見ました。

 私の観察できる範囲で、街中を走る車の順番は、フランス製、アメリカ製、イタリア製、韓国製、中国製、ドイツ製、英国製、日本製、スェーデン製、インド製の順に見受けられます。私が、よく目にする車は、ルノーのセダンタイプです。

 ただ、最近の新車輸入台数のトップは、日本のスズキということです。それで、特にスズキの新車をよく見かけます。近い将来、スズキ車のシェアが3位に浮上する日も近そうです。

 ウルグアイ国内では自動車生産していないので、どこからか買って来る、来なければならない、という状況から多数の国からの車種になったのかと思われます。

 日本製が少ないなと思い、周囲の人に聞いてみました。トヨタ、日産、ホンダ車などは、性能が良いのは十分わかるけれど、価格が高すぎると言っていました。また関税率も非常に高い。それに消費税も22%かかります。私の知人で、最近、新車のトヨタカローラを購入したそうですが、約4万米ドルしたそうです。

 ただ、メルコスール関税同盟を結んでいる地域間(ブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイ)の関税は、ないということです。ここに輸入されるフランス製、アメリカ製の車は、ブラジルにおいて、生産されているため、関税が無税で安く手に入るということです。それで、フランス製、アメリカ製が多い理由がわかりました。

 2011年にSUZUKIもブラジルに自動車生産工場を持ったので、ブラジルからの輸入が可能となり、台数が伸びてきているのでしょう。

 中国製、インド製の車は、他国の「半額で買える。」ということで、庶民は、機能が同じならこれで良い、という事で買ったという現地の知人もいます。

上記写真は近くの公園に並んで止めてあったSUZUKIとフォルクス製の車。

たまたま通りかかった個人の家に止めてあるSUZUKI製の車。

 サボテンとハイビスカスと並んでSUZUKI車、マッチしていますね。

 北緯35度から、南緯35度の国にやってきたSUZUKI車。

日本では軽自動車大手のイメージの強いSUZUKI車ですが、ここウルグアイでは、どっこい外国車と肩を並べて進出し続けています。

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