JICA海外協力隊の世界日記

菅原洋子のミャンマー滞在日記

瞑想体験

皆さんは瞑想体験をしたいと思ったことはありませんか。ミャンマーの多くの人は20歳前に1度、20歳を過ぎてから1度お寺に入って瞑想をするのだそうです。病院のPTのご主人と12歳になった息子さんが5日間の瞑想に入るのでその儀式に招待されました。

写真1はこれからお坊さんになる親子です。5日間は瞑想と祈りと托鉢の日々です。朝9時に始まった儀式は100人くらいの人が集まり、主賓の2人が前に座ると偉いお坊さんがお経をあげて、参加者皆さんでお坊さんの後に唱和し、お祈りを捧げます。その後家族がお坊さんと偉いお坊さんの前で一緒にテーブルを軽くもち上げてお祈りをし、今度はお坊さんになる2人の前で同じことをします。その後この会に出席した方々が偉いお坊さんに供物を差し上げます。供物はタオルや石鹸など、食べ物以外の日用品が中心でした。その後テーブルが準備されて出席者に食事が振る舞われました。メニューは鶏肉のカレー煮のせバターライスとサラダ、スープそして漬物(写真2)、その後におやつのラペッでした。前のほうでそのお寺で修業しているお坊さん方もお食事していました。(写真3)

お寺に入っている5日間の生活は、朝3時に起床し瞑想、5時にお食事、瞑想と托鉢、11時に食事、その後は瞑想と祈りの時間だそうです。托鉢以外の外出は禁止です。食事は2回です。11時以降は何も食べないということです。40度を超す日々の中ですから、なかなか厳しい体験です。

 今回の儀式に集まってきた方は親戚の方や近所の方々だそうです。私たちはご招待のカードをいただきました。最後の写真はこれから瞑想体験に入るご主人と息子と奥さんである職場のPTです。今回の参加者は100人以上、お寺のお坊さんが50人くらい、その食事代だけでも大変な費用だなと思い、お寺に入るときには皆がこのような儀式をするのかと思いましたら、そのようなことはないそうです。なぜこの会を開いたのと聞きましたら、なかなか英語では説明できないようで、友人が「大事な一人息子だからよ」と説明してくれたらにっこり笑って「そのとうり」と言っていました。

瞑想体験はミャンマーでは多くの人々が経験します。特にお正月の時期(410日~20日)には多いそうです。JICAの関係者もお寺に入ったということで、お正月明けに会いましたら坊主になっていました。女性も入る時には頭を丸めるそうです。職場のPTの人は17歳で1か月お寺に入ったそうです。心の平和を得たと話してくれました。長い髪が自慢の女性はどうするのでしょうね。

ネットで瞑想体験を調べると、多くの説明が出てきます。日本でもミャンマーの仏教のお寺での瞑想体験ができるところが3か所あるということです。皆さんも人生に迷ったら、お寺にこもることもいいかもしれませんね。

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