JICA海外協力隊の世界日記

青年海外協力隊 PCインストラクターの日常

途上国だから困ること

前回の記事ではPCインストラクターのお仕事についてご紹介しました。
今回はその活動を行う上で、ちょっと困ってることについてお話しします。

前回の記事:PCインストラクターの仕事ってどんなの?

1.PCがよく壊れる
みなさんはコンピュータルームといったらどういったところを思い浮かべますか?
日本だったら清潔で空調が整ってて……みたいなところを想像されると思います。ところが僕の配属先はそんなにいい環境ではありません。

拭きっさらしの教室……とまではいかないものの、入口は扉一枚。このあたりの建物は換気をよくするために壁に隙間が空いているのですが、そこから砂やチリ、野良猫がどんどん入ってきます。(猫はかわいい)

その結果PC周りはホコリだらけ。調子の悪いコンピュータだらけでした。 今は定期的に掃除して何とかなっていますが、いつ壊れるかヒヤヒヤしています。

教室に侵入してくるねこ(かわいい)


2.小学校/中学校での学習が不十分

僕がいるのは身体障がい者向け職業訓練校で、15歳から35歳の利用者さんがいらっしゃいます。
障がいの影響で学校に通えなかったという生徒もおり、小学校・中学校で勉強するはずの基本的な学習ができていないことがあります。

例えば、表計算ソフトの使い方を勉強するとき、"平均"の意味が分からないといったことがあります。そういった場合は基本的な数学知識から教える必要があるため、なかなかスムーズにいきません。


3.ソフトウェアが母国語じゃない

十分な予算が無いためインドネシア語のソフトウェアを買うことが出来ません。現在使っているOSやソフトウェアは主に英語表記。英語ができないとメニューの意味が分かりません。

せめてヘルプメッセージが読めればわからない部分があっても生徒自身で解決できるのですが、なかなか自力では難しいです。

今はよく使うメニューのインドネシア語-英語の対応表を作っています。


というわけで、途上国でPCインストラクターをやってて困ることをご紹介しました。

今はいろいろと対策を進めているところですが最初はけっこう戸惑いました。生徒のみんなが不自由なく学習を進められるよう、もうちょっと頑張っていきたいと思います!


前にも登場したパレンバンの名物、ペンペ。
差し入れはうれしいけどPCルームで食べられると机がベタベタになったりキーボードがテカテカになるからちょっと困ります。

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