JICA海外協力隊の世界日記

5Sでゴー 薬剤師マラウイ奮闘日記

行って来ました! 結婚式

マラウイに来て1年が経過して初めて結婚式に参加する機会を得た。職場のインターンの女の子の結婚式。職場のある首都から車で1時間半ほど行った彼女の出身の村での結婚式。マラウイの結婚式にまつわるいろいろな噂は聞いていたが、実際に行ってみて!疲れたぁ~(笑)

まず集合からしてマラウイ的。職場から貸し切りバスでみんなで行くから8時に集合ね!と言われていた私は、もちろん5分前には職場に到着。しかしもちろん!?誰もいない。英語に自信のない私は集合時間と場所を間違えたのではないかと気が気でない… 少したって現地スタッフが1人到着して私が間違えていたわけではないことは確認できたが、その後は一向に誰も来ない。「マラウイ時間だからね~」とのんびり待つこと1時間、9時になってみんなが集まりだした。だったら集合時間9時にしたら良いのにと思うが… でそろったところでバスに乗り出発。しかしスーパーに寄ってお菓子やジュースを買いこんだり、本当の出発までは長い道のりだった。マラウイ人はみんな本当に良くしゃべる。特に日本と比べると男性が良くしゃべる。バスの中ではずっと盛り上がりっぱなしだった。その様子がお見せできないのが本当に残念(>_<)

そして村について、まずは用意されていたお昼を食べた。現地の主食のシマとヤギのお肉の副菜。やはりお祝いごとだから豪華にお肉が出されたようだ。それから現地の飲み物、メイズ(トウモロコシの粉)で作られたトバを頂いた。トバが出されるのが普通のようで私の同僚たちはあらかじめ空の容器を持参しており、バケツで出されたトバをすべて容器に移し持ち帰っていたのが印象的だった。そして女性は身支度。これはどこの国も同じ。更衣室として用意されていたスペースで着替えてお化粧を直して褒め合って。準備が整ったところで結婚式会場に移動。

結婚式は村の小学校の広場で行われた。テントの下に椅子が用意され、正面には新郎新婦用の席が用意されていて見た目は日本の結婚式とそんなに変わらない印象。ただ式場として設置されている場所の周囲には現地の子供が本当に多く集まっている。マラウイの結婚式は来るもの拒まず、誰でも参加できる。近隣の人々が集まっているようだ。警察官も来て混雑している場所の見張りをしているのも不思議な感じだった。

新郎新婦はウエディングドレスとタキシードでこちらも見た目は日本を変わらない。しかし主役の2人が登場してから行われた出来事は日本とは全く違った。噂通り結婚式はお祝い金を集めることが目的でお札が飛び交うのである。司会者のしきりに従って、新郎新婦にお金を渡したり、用意されているかごに入れたり、新郎新婦が歩く道にお札をばらまきお金の道を作ったり、人が前に呼び出されてお金を回収されたり!? とにかく音楽が鳴りそれに合わせて踊りながら出ていきお金をまいて踊りながら戻る、そしてまた音楽が始まり… ひたすらこの繰り返し。

マラウイのお札は20・50・100・200・500・1000・2000クワチャとある。司会者は2000クワチャを要求するが、ほとんどの人は20か50クワチャを巻いている。しかし外国人の私にはどの金額をどれくらいどのタイミングで払えば良いかさっぱり分からない(>_<) 訳が分からないまま繰り返される流れについていけず、とにかく疲れた~というのが正直な感想だった。私たちはバスで1時間半かけて首都まで戻らなければならなかったので結婚式が終わる前に引き上げたが、私が参加していた2~3時間の間はずっとこれが繰り返され、新郎新婦が用意されていた席に座ることはなかった。いったい何時まであの式は続いたのか知りたいような知るのが怖すぎるような。

さて、お金をばらまき続けると当然手持ちがなくなる。ばらまき続けるためにはいっぺんに高額を払うわけにはいかない。したがって20や50クワチャのような小額の紙幣が必要となるが、みんなが両替して持参しているわけではない。そこで新郎新婦の友人の中から事前に指名された人が両替係として式の間中ずっとお金の両替を行うことになるそうだ。私の友達のインターンがこの係をしていた。とにかく人がどんどんきて200クワチャや1000クワチャの両替を要求してくる。2~3時間ずっと式にも参加できず働きっぱなし!式にギブアップした私は彼女をお手伝いすることにした。

5S隊員の私だが、最初からこういうことが必要って分かってたらもっと助けてあげられたのに~というのが感想。両替係は主に2つの仕事に分かれる。ばらまかれたお金を回収し数える係と、両替に来る参加者への窓口となり小額な紙幣に両替する係。両替係は定期的に回収した高額(でもないけど)紙幣を小額紙幣に交換しに回収係の所に行って両替しなければならない。私がお手伝いした彼女の係は両替、しかし彼女の手際は… 両替のために預かったお金を金額別にせずとりあえずジュンボ(ビニール袋)の中に放り込むから、まったくもって整理整頓できず手元にいくらあるか判断できない。なので手持ちの小額紙幣がなくなり回収した高額紙幣と両替に行かなければならないときにスムーズにいくことができない。そしてたまにその袋の中からお金を探さなくてはならないが、いろいろな金額が混ざっているため当然探せない。待つ人の列はひたすら続き延びていく… 私ならこうしてああしてと思いつつ、できる範囲で整理整頓を行い紙幣を金額順に並べてお手伝い。作業に没頭できてとても楽しかった!明らかに参加の目的からずれていたけど。

次回結婚式に参加するときは、なんとなく流れが分かったのでもうちょっと楽しめるかなと思いつつ、次回は最初から両替係に立候補していかに効率的に出来るかチャレンジしたい気持ちも強い(笑)

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ