ミクロネシア日記「ことこと」 (鈴木隊員は帰国しました。)

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鈴木 あゆみ
(山形県)

ボランティア/職種
青年海外協力隊
小学校教育
派遣国
大洋州
ミクロネシア ポンペイ州ネッチ
一言メッセージ
「コト」は、ポンペイ語で「来て!」という意味。現地の人と一緒になって、ことことじっくりと、活動していきます。

 

ポンポンポンペイ語

2017.01.22

文化

うわーこれすごく楽しい!!!週末、2度目のパーンチャカイ滝巡りから帰ってくると、ステイ先の近くから子どもたちのきゃーきゃー叫ぶ声が聞こえました。

ケイチーの2歳の誕生日パーティーのため、ホストブラザーが大統領ファミリーから借りてきたとのこと。ええっ。なんかいろいろ驚きましたが、とにかく楽しそうだったので、ちょうど海水パンツもはいていたので、ザブンと飛び込みました。ネッチ小の子どもも何人かいます。ちなみに、すべり台の向こう側は、トランポリンになっています。

夢中になって遊んでいたら、ホストブラザーに「アユミの誕生日にも借りてきてあげようか?」と言われ、ホストマザーに、「まったく、赤ちゃんみたいだ。」と言われてしまいました。数時間でこのスライダーは持ち主の元に返され、一瞬の夢のような出来事でした。

さて、ネッチ小のような公立小学校の子どもたちは、ポンペイ語で授業を受けています。学年が上がるにつれて、どんどん英語での指示が増えていき、高学年になると、ほぼどの授業も英語で行われます。普段、低学年の子どもたちの授業に入ることが多いので、また、ホームステイもしているので、実は英語よりポンペイ語を聞いている時間の方が多いです。ポンペイ語を話すと、ポンペイの人はとっても喜んでくれて、ちょっと近づけた感じがするので、少しずつですがポンペイ語も覚えるようにしています。

こちらが、ポンペイ語のアルファベット表。日本語でいう「あいうえお表」です。ポンペイ語は、もともと文字文化がなかったので、英語のアルファベットをあてています。先頭の「A,E,I,O,OA,U」がポンペイ語の母音。日本語の母音「あA、いI、うU、えE、おO」と似ていますね。けれど、「OA」や「MW」、「PW」など、日本語にはない発音もいっぱいあります。

学校にいる、3年生担任のメルリーン先生と図書館司書のメルリーン先生。ふたりともわたしには同じ名前にしか聞こえないのですが、「リー」と「ゥリー」?でちょっと違うらしいです。電話で「メルリーン先生を呼んでくれ」と言われ何度も間違いました。

ここからは、ポンペイ語の魅力をちょっと紹介します!

1 ポンペイ語の響きがかわいい

ポンペイ語には、言葉を二つ重ねる言葉がいくつもあります。例えば、「ちくちく(小さい)」、「もちょもち(短い)」、「ぷいぷい(分別がない)」、「とぅーとぅ(シャワーを浴びる)」などなど。かわいい!

2 ポンペイ語になった日本語がある!

70年前まで日本の統治下にあったポンペイ。いくつもの日本語が現地語になっています。ちょっと発音が変化したものも。

シトーシャ(自動車)、シャモシ(しゃもじ)、テントームシ(テントウムシ)、デンキ(電気)、センシュ(選手)などなど。

~お気に入りのポンペイ語集~

イスィメ?(誰だ?)

電話をかけている人がよく言っている言葉。つながったらまずみんな「誰?」と聞きます。自分の名前を名乗らず突然相手に「誰?」と聞くので、「もしもし、〇○ですが。」と自分の名前をまず名乗っていた日本人のわたしは、「いや、君こそ誰なんだ?!」と突っ込みたくなります。ちなみに、日本語の「もしもし」という言葉は外国の人にとっておもしろいようです。

ヤワサ?(どこ?)

こちらよく使う言葉。「ヤワサ ノノ?」で「ママはどこに行ったの?」です。山形弁の「どごさ?(どこに?)」と雰囲気が似ているので好きです。

サカナカン(Bad悪い)

えっ、「魚缶?」一瞬で覚えられた言葉です。道ががたがたで車が通りづらいときや、停電が続いたとき、ため息交じりに「サカナカン」といえばあなたもポンペイ人!よくない行動をした人にも使うので、むやみやたらに使えませんが、「魚缶」と日本語みたいなのが気に入っています。反対の意味「マウ(Goodよい)」は頻繁に使います。

イ エセ ロカヤンポンペイ エキス(ポンペイ語ちょっと話せます。)

前は、「イ セーセ ロカヤンポンペイ(ポンペイ語わかりません)」と言っていましたが、今はこっちで言うようにしています。語彙が増えたからとかそういう理由ではなく、こっちの方がポンペイ人ともっと仲良くなれるからです。

チョクチョク カガラ(モンスターに食べられちゃったんだよ!)

これは上級編。カウンターパートのラファイラ先生が、「はさみがないない。」と教室で探し回っていたとき、「ポンペイ人はこういう状況をチョクチョク カガラというのよ。ポンペイジョークね。」と言いました。その後、ステイ先でフォークが少なくなり(親戚中が出入りし、作ったものを交換し合っているので、親戚の家に紛れ込んだよう)、「フォークはどこにいっちまったんだい?」とノノが嘆いていたので、「チョクチョク カガラ」と言いました。パパもみんなもとってもうけてくれました。「ポンペイ人はこの言葉みんな知っているけど、誰も使ったことはないぞ。」と言われました。ことわざみたいなものなのかな?魔法がつかえそうなおまじないみたいな言葉なのでお気に入りです。

残りわずかなポンペイ生活ですが、ポンペイ語が少しでもポンポンしゃべれるようにがんばります!

余談ですが、図工クラブで、書道体験をしました。日本語の文字も、日本のすばらしい文化のひとつだと思います。カタカナの名前を書いてあげたらとても喜んでいました。知らぬ間に、お手本を逆さまにしたり、横にしたりしながら書いていた子どもたち。この時は、いろいろ詰め込んだ回だったので、「あーっ!逆さま!」、「あーっ、これは横!!」と、てんやわんやしました。確かに、考えてみると、子どもたちにとって縦書きの経験は初めてだったんですね。ちなみにこの「宝物」、「ときめき」、「手」などの言葉は、今クラブの子どもたちが一生懸命練習しているある日本語の歌の歌詞に出てくる言葉です。