JICA海外協力隊の世界日記

ニカラグア野球日誌

トライアウト

Hola!!

こんにちは。これは先日行われたトライアウトの前に撮った写真です。この日が初めてのトライアウトの子もいましたが、なかなかいい顔してますね!!

私の所属するアカデミーでは、メジャーリーグでの活躍を目指す選手たちが所属しています。

日本での一般的なプロ野球選手のなり方は、試合や練習を見たスカウトがドラフト会議で選手を指名し、プロチームと契約します。

しかしここニカラグアでは、試合を見ることはもちろんですがトライアウト(入団テスト)を受けるのが一般的です。

メジャーリーグ全30球団はそれぞれドミニカ共和国にアカデミーを持っています。ニカラグアを含む中南米の選手の多くは、トライアウトで才能を認められると、育成契約を結びドミニカの野球アカデミーでアメリカに渡ることを夢見てさらに練習を重ねます。

契約ができるのは16歳からと決まっており、例外もありますが18歳のうちに契約をしなければなりません。

そのため、私の所属先では主に14歳~15歳の選手と契約を結び、育成契約解禁となる日を目指して練習し、トライアウトを受けています。

トライアウトの内容はだいたい決まっていて、野手は60ヤード走とノック、キャッチャーは二塁への送球とバッティング。投手は投球練習やバッターへの投球です。

こんな感じでトライアウトが行われます。

この日は3球団のスカウトが来ていました。このようにプレーしているところを見たり、タイムを計ったり、ビデオを撮ったりしています。

だいたいは中米を担当しているスカウトが見に来るのですが、時にはもっと偉い、契約を決める権限のある責任者が来ることもあります。

そういったチャンスを掴むことができるかどうかも大事な要素なのかもしれません。

選手はトライアウトが始まる前に踊ったり音楽を流してノリノリですが、自分としては「ちゃんとやってくれよ…」と気が気じゃありません笑

まだまだ発達途上の年代なので、よほどの選手じゃない限り一発で契約とはいきません。

たくさんの球団のスカウトに売り込み、練習とトライアウトを繰り返していきます。

これは今年の初めに契約した選手で、ドミニカから帰省している間は後輩たちを指導しにきてくれます。

彼は18歳になるギリギリで契約しました。成長のタイミングはそれぞれですし、各球団が欲しがる選手も状況によって異なります。この選手はあきらめそうになったけれど、自分を信じて頑張ったと後輩たちに語っていました。

たった半年間なのに、技術的にも精神的にも成長していて、自分が学んできたことを活かして後輩たちに良い助言と指導をしてくれました。

契約金はそれぞれですが、ドミニカに渡ったら条件は同じ。年齢制限ギリギリということで安い契約金でしたが、ここからの彼の活躍を期待しています。

このような良い循環がどんどん起こるように、契約目指して明日からも強めの愛のムチを振りかざします笑

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