JICA海外協力隊の世界日記

Dive into Jamaica

水深10mの清掃活動

こんにちは、最近見知らぬ通りすがりのおばちゃんや職場の事務のおばちゃんから「とっとと彼女作って結婚しなさい」や「ジャマイカ人の女性と結婚すると私に誓え」など圧力応援を受けて困惑しています。

事務のおばさんは毎日顔を合わせてプライベート知られているので言われても納得できるのですが、まさか見知らぬおばさんから急に真面目な口調で言われるのは想定外でした。

ジャマイカ隊員でよく聞くあるある話にイベントの3日前くらいに参加の是非を急に問われるというのが挙げられます。準備をしないといけない隊員はてんやわんやするというのが恒例なのですが、今回は私が9月15日に行われた国際沿岸清掃デー(International Coastal Cleanup Day)の開催2日前に参加の是非を問われました。

陸側と海中側に別れて掃除をするというものです。陸側では高校生や大学生が実際に砂浜でゴミ拾いを行う企画なのですが、私が参加したのは海中側の方でした。

禁漁区域のすぐ外は漁場になっていて捨てられた網や写真のようにフィッシュポット(前記事参照)が放置されたままになっています。海中側の担当はそれを見つけて船に引き上げるという内容でした。という事で水深10mのお掃除開始です。

こういった捨てられたゴミはサンゴ礁を壊す要因となるだけでなく、ゴーストフィッシング(幽霊漁業)と呼ばれる近年問題となっている環境汚染に繋がります。捨てられたフィッシュポットには餌がまだ中に入っており、形状も保っているので罠としてまだ機能します。その為、魚を無駄に捕まえてそのまま殺してしまう現象をゴーストフィッシングと呼びます。実際に今回見つけたフィッシュポットの中にニザダイ科の仲間Blue tang surgeonfishが捕まっていました。

上の写真は自分がフックをフィッシュポットに取り付けて引き上げてもらう作業をしています。この周りではサンゴ礁が点在しているので細心の注意で臨んでいます。

今回のフィッシュポットは合計で5個見つかりました。これはあくまで1つのポイントから見つかっただけなので、おそらくはまだ他のポイントにも山ほど廃棄されたフィッシュポットは点在しているはずです。海洋に関わる職種というからだけでなく、海を愛する人間として、このような活動をジャマイカで行っていけたらなと思います。

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