JICA海外協力隊の世界日記

Dive into Jamaica

ジャマイカで始まる新しい海洋保護区での取り組み

みなさんこんにちは、

ジャマイカで活動していると多くの場面で”From scratch”というフレーズを耳にします。意味は「一から始める」や「新しい試み」という意味ですが、私は青年海外協力隊で派遣先に新規隊員として赴任してこの言葉の重要性を常々感じてしまいます。というのも派遣先の職員は青年海外協力隊のボランティアという「新しい試み」を経験して、同時に私から日本人という印象が決定していくと思っています。そのような意味では私自身も”From scratch”なんでしょうね。

今回は配属先の人員不足で私がワークショップの参加を任され、ジャマイカでこれから先に「一から始まる」最新技術の勉強会に参加してきました。という事でジャマイカの最先端の保全活動について書こうと思います。

二月に入り、ジャマイカでは新しい試みとして自然保護区の抱えている諸問題とデータの共有というのを解決する試みとして、SMART(Spatial Monitoring and Reporting Tool)と呼ばれるソフトウェアとスマホアプリの組み合わせによる保護区の監視体制の効率化や、監視データの一元化を同時に行うかなり革新的な技術の導入が始まります。

例えばベリーズではこのSMARTを導入してデータの共有を一元化したり、迅速なフィードバックを可能にすることにより優先度の高い監視体制を築くなど多くの成果を挙げているようです。実際にベリーズで自然保護に取り組んでいるWCS(World Conservancy Society)ベリーズ支局の方から講義を受けました。
ジャマイカでも違法漁業やそれの監視に対する対策に多くの保護区で悩んでおり"From scratch”として導入される事になっています。特に違法漁業の取り締まりには効果があるというのでジャマイカでも諸手を挙げて導入を喜んでいる印象です。

こういった新技術の導入の速さは言ってしまえば新興国の強みです。ジャマイカの潜在性をこの”From scratch”から肌で感じます。
実のところ、私は今回の勉強会の範囲は学んだことが無かったのですが、貝類保全の活動に関する提言や、遺伝子多様性の保護に関しては思うところがあったので、そういった自分の専門分野に関して意見が交換できたと思っています。
他にもナショナルジオグラフィックと提携を行って全ての保護区に水中ドローンの導入も決まりました。このドローンについても次回に書こうと思います。

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