2018/09/03 Mon
文化
タバスキ
先日22日、イスラム教の大切なお祭りタバスキがありました。
1~2週間間前から、穏やかな日常がお祭りの準備ためザワザワ。
タバスキは犠牲祭と訳されるように
お祭り当日に、一家に一匹のヒツジをさばき家族みんなで食べます。
このヒツジの確保にセネガル人たちは必死。
ヒツジが一家に一匹いないということは
わたしがみてきた家族のなかにはありませんでした。
ヒツジは一匹5~20万フランセーファ(1~4万円)とソコンだったら1ヶ月以上の収入くらいします。
だから、お祭りのためになかなか苦労するセネガル人たちを見かけます。
うちの警備員も必死で
「ヒツジを買いたいから今月の給料を早めにくれ」と給料の前借りをする姿もタバスキ前あるあるです。
ヒツジの他にも
食材やジュースなどの買い出し、洋服の新調、髪の毛の編み直し、実家を離れている家族の帰郷など、、。
ヒツジをはじめ食べ物やモノや人間もせわしなく移動します。
とにかくたくさんのお金が必要になり、街はザワザワ。犯罪も起きやすい状態になります。
ダカールに住んでいる裕福なセネガル人から
雇っていた警備員がヒツジを盗んで逃走したという被害を受けたんだ、なんて話を聞かされることも。
そのくらいセネガルの人たちにとってタバスキというお祭りにプレッシャーがあり大切なものであるのです。
宗教の違うわたしはそこまでの想い入れに驚くのとともに、
ザワザワしていた1~2週間はタバスキの大きさを感じる期間でもありました。
(さばかれたヒツジさん)
タバスキ当日は
朝から正装で男性・子供はモスケにお祈りに行きます。
その間、女性はご馳走の準備。
いくらお祭りといってもやはり生活ありき。
女性は、朝から掃除に洗濯、そして料理。タバスキといえど繰り返される毎日の様子があります。
10時ごろを過ぎると
朝から街のいたるところから聞こえていたヒツジの鳴き声が聞こえなくなり、静かになります。
男性陣により、スマートにさばかれたヒツジは
女性陣の料理隊に引き継がれ朝食・昼食・夕食となります。
セネガルに来てから何度となく見てきた屠殺・解体はやっぱりスマート。
これから食べる生命に対して、かわいそうと思うのはすごく矛盾を感じます。
ただ生命がなくなり、そのお肉を美味しく食べる、これがソコンでは当たり前なだけです。
炭火焼で焼いた、心臓・肝臓、骨つき肉に家族みんなで分けて食べます。
骨にかぶり付いてたべるのがめちゃくちゃ美味しい。
またイスラム教のお祭りですが、クリスチャンの家庭にもお肉をおすそ分けに行きます。
イスラム教のお祭りの日は、クリスチャンはお休み。
また逆もしかりです^^
(ヒツジの腸、すごくきれいに編んでました)
(ご馳走。ちなみにこれは朝ごはん:13時。笑)
夜になると、街中でマルシェが開かれて
若い人たちはバッチバチに決めてお出かけしていきますが、大人の人たちはお家でゆっくり過ごします。
嫁いでいった娘さんや出稼ぎで離れて暮らしている旦那さん、
預けられている子供が帰ってきたりして、おばあちゃんのうれしそうな様子が見られました^^
(キメキメな子供ちゃんと一緒に)
セネガルのお祭り、タバスキ。
ヒツジに感謝。一緒に過ごしてくれた家族に感謝。
明日もすてきな1日になりますように。
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