モロッコ便り★ハムドゥリッラー

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髙野 友花
(神奈川県)

ボランティア/職種
青年海外協力隊
助産師
派遣国
中東・欧州
モロッコ エルジャディーダ県エルジャディーダ市
一言メッセージ
モロッコで助産師として母子保健活動をしています!現地の文化を学びながら、自分にできることを少しずつ取り組んでいきます!

 

Moussem★モロッコのお祭り

2017.08.24

活動 生活

こんにちは。日本では花火や夏祭りの時期ですね。

モロッコでもこの時期はバカンスシーズンなのでイベントが頻繁に行われています。

私の任地から車で15分ほどの海沿いのMoulay Abdellahと呼ばれる町では、1週間ほどMoussemと呼ばれるお祭りが行われていました。

昔この町には、Abdellahという名の敬虔なイスラム教徒がおり、貧しい人へ施し等をし、町に貢献した素晴らしい人だったそうです。彼はこの地に葬られ、彼の名がこの町の名前となりました。

Moussem はモロッコ各地で行われる宗教的お祭りの呼び方です。

Abdellahさんにちなんで、私の任地ではMoussemが行われているようです。

私の任地のMoussemはモロッコの中でも規模が大きく、1週間に50万人以上の人が訪れます。王室関係者も来るそうです。

1枚目の写真のような、ファンタジアと呼ばれる伝統行事も行われます。ファンタジアとは、馬と人とで戦争をしていた時代を再現し、乗馬技術などを競うもので、私の任地では1000頭以上の馬が参加します。騎士は伝統衣装を身にまとい、馬には装飾が施されており、それらを見るだけでも楽しめます。また、競争で馬を走らせる度に空砲を鳴らすため、とても迫力があります。

この他にも、歌や踊りを披露するステージ、モロッコ各地の伝統品が並んだお店、飲食店等があります。

モロッコ各地から観光客が訪れ、普段は静かな町が多くの商店や観光客が泊まるテントで溢れており、普段の町の姿とは全く違うものになっていました。

ファンタジアの会場は保健センターの目の前。写真のように、会場を囲う塀の上にまで多くの人がいました。道にも物が売られており、普段は車が通りますが、この期間は救急車等の限られた車のみの通行が許可されていました。

母親学級のために訪れているこの町の保健センターでは、お祭りの期間はけが人や緊急の患者さんの手当てのため、通常業務をすべて中止します。また普段は日中しか保健センターは開いていませんが、特別にこの期間は24時間対応に変わります。3つのグルーブに分かれて勤務します。私も数日間、日中に保健センターで活動させてもらいましたが、軽症から重症まで多くの人が保健センターを受診していました。重症例では、海で額が切れて骨が見えている人(岩にぶつかったと思われる)、溺れた人(モロッコ人は服を着たままで泳ぐことも多いようです…)、馬から落ちて後頭部が出血している人等がおり、救急処置をして救急車で総合病院へ搬送されていきました。心配して叫ぶ家族もおり、とても混乱した状況でした。

同僚から「お祭りの期間はすごく忙しいし、いつもと全く違うよ」と聞いていましたが、想像以上でした!!

日中は暑いためか、涼しくなる夜は人が更に増えます。日中の活動を終え、同僚とともに配属先の車で家まで送ってもらっていましたが、人や馬などが道をふさいでいて、車で通るには時間がかかります。写真のきらびやかな装飾がされているのは、飲食店。日中は人が少なかった飲食店も、夜は賑わっていました。モロッコ人は日中より夜に出かけるのだと改めて実感しました。

お祭りへの参加、お祭り期間の保健センターの活動を通して、いつもとは違う町の様子を知る良い機会になりました。同僚たちが、何かにつけて「今はMoussemで忙しいから、それが終わってから!」という理由がよく分かりました。百聞は一見に如かず…実際に体験することの大切さを改めて感じた日々でした。