JICA海外協力隊の世界日記

心はいつも晴れ☀ in Uganda

P.E. Workshop③

Mulenbe!(こんにちは)

体育ワークショップの紹介も今回が最後です。第3弾の今回は、ワークショップのメインイベントともいえる、参加者の先生方が実施した模擬授業について紹介します。

◆模擬授業実施に向けた流れ
1.ボランティアが行う模擬授業へ生徒役として参加
2.レッスンプランの作成方法を理解
3.グループごとにレッスンプランの作成
4.模擬授業の実施
5.模擬授業の反省・まとめ

◆模擬授業の内容
1、バレーボールのサービス(写真上)
2、リレーのバトンパス(写真下)
3、サッカーのパスとキャッチ

「本時の目標を明確にすること」「導入・展開・まとめが一貫していること」を説明して始まったレッスンプラン作成の様子は興味深いものでした。ウガンダには実技書のようなものがありません。どのような体育授業を行っているか、学校ごとに共有する機会もありません。そのため、単元ごとに指導計画を立てること、順序立てて技術を指導すること、などのイメージを共有するだけでもひと苦労でした。時には、周りの先生方にも補足説明をお願いしながらグループごとのレッスンプラン作成は続きました。なかには宿泊場所に戻ってからも話し合いを続けるグループや先生方がいて、体育に携わる先生方と時間を共有できる喜びを感じました。

最終日のプログラムとして行われた模擬授業に向けて、グループごとの打ち合わせは模擬授業直前まで続きました。経験のある先生が他の先生のためにデモンストレーションを行ったり、授業の流れを全員で動きながら確認し合ったり、不足している用具をペットボトルなどで代用して場づくりを行ったりと、綿密な打ち合わせがされていました。模擬授業では、指導内容はもちろんのこと「片付けまでが授業」と授業に対する姿勢をも大切に指導している先生方がいたのは嬉しかったです。

ワークショップの反省点はたくさんあります。しかし、「日本とウガンダの体育について比較することができた」「体育の意義や目的について議論することができた」「授業の指導方法やレッスンプランの作成方法、評価ついて学べた」など、先生方からは、参加して良かったという意見をたくさんいただきました。特に、様々な校種(小・中・高等学校、及び、教員養成校)や様々な地域の教員たちと意見を交わすことができたことは、先生方にとって良い刺激になったようです。

ウガンダ人教員や私たちボランティア同士の横の繋がり。小学校から教員養成校までの先生方の縦の繋がり。今回の経験や新しい出会いを足掛かりとして、ウガンダの体育教育が少しでも発展していくことを願います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
Wanyala naabi!(ありがとうございました)

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ