JICA海外協力隊の世界日記

心はいつも晴れ☀ in Uganda

「世界の笑顔のために」

Mulenbe!(こんにちは)

みなさんは、「世界の笑顔のために」というプログラムがあるのを知っていますか。これは、『JICAボランティアが派遣されている国や地域の人々が要望する物品を、日本国内で募集(対象:無償中古品)、収集し、現地まで輸送する』というJICAが運営しているプログラムの一つで、以下のような目的があります。
(1)JICAボランティアが活動する開発途上国の地域社会への貢献
(2)開発途上国の人々のJICAボランティア事業に対する理解の促進
(3)日本の一般の人々に対する国際協力事業への参加機会の提供

私はこのプログラムを通じて、過去2回、物品を寄贈していただきました。

【保育所への寄贈】
私の配属先、ナブマリハイスクールの敷地内の片隅に、ナブマリハイナーサリースクールという保育所があります。3歳から6歳くらいの子どもたち20名ほどが学んでいます。この保育所には、日本の保育所にありそうなもの(遊具や玩具など)がほとんどありませんでした。絵本は一冊しか見たことがありません。そのため、このプログラムを通じて積み木、パズル、絵本、跳び縄などを寄贈しました。子どもたちは、これらの玩具に触ったことさえなかったようで、歓声をあげながら遊んでいました。寄贈してから半年ほど経ちましたが、今でも夢中になって遊んでいるそうです。

【小学校への寄贈】
以前掲載した「Primary schoolの体育①②」でも紹介した2つの小学校へ、バレーボール、サッカーボール、バスケットボールを寄贈しました。つい先日のことです。
ウガンダの学校には十分な施設や用具が揃っている学校がほとんどありません。用具がないために、体育の指導内容には偏りがあります。自分の腕を綱代わりにした綱引き(写真下)、男女別に分かれたリレー、人を背負ったりして運ぶ活動など、用具を使わなくてもできる特定の活動に限られています。また、どの学年でも同じ活動を行っていることが多いように思います。そのため、このプログラムを活用しました。先日、日本から届いたばかりのボールを届けにいくと、早くプレーしたくてうずうずしている子どもたちがたくさんいました。ボールを使う機会が少ない子どもたちにとって、貴重な時間になることでしょう。子どもたちの多彩な動きを引き出すために、また、体育の普及・向上のために活用されるよう願うばかりです。

ウガンダで活動して感じることは、日本では「あって当たり前のもの」がウガンダにはない」ということです。必要なものすら購入する資金がありません。そのため、現地の方々はこれらの寄贈を本当に喜んでくれます。

一方で、「支援してもらうのが当たり前」、「外国人はお金を持っているでしょ」、という援助慣れの実態がないわけではありません。様々な葛藤はありますが、子どもたちのために有効に大切に使ってもらえるよう、これからも共に活動し、見守っていきたいと思っています。

最後に、保育所や小学校へ物品を寄贈することができたのは、日本の多くの学校や団体、プログラムに賛同してくださる方々のご支援・ご協力のおかげです。本当にありがとうございました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
Wanyala naabi!(ありがとうございました)

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