JICA海外協力隊の世界日記

心はいつも晴れ☀ in Uganda

難民キャンプ

Mulenbe!(こんにちは)

「難民」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべるでしょうかうか。テント生活、栄養失調、飢餓など、ネガティブなイメージが先行する人もいるかもしれません。今回は、初めて訪れた難民居住地(Refugee Settlement)について紹介します(通常、難民受け入れる場所は、難民キャンプと呼ばれますが、ウガンダへと逃れてきた難民は、土地が与えられ農業などを行うことが可能であり、定住地と呼ばれています)。

ウガンダの西側、コンゴ民主共和国の国境付近の村に難民キャンプが設置されています。敷地内に入るためには許可証が必要とされ、自由に出入りすることができない場所です。今回は、難民キャンプ内で「運動会」と「ミュージックキャラバン」を実施するために特別に許可をいただきました。


この難民キャンプで生活している人は現在約4万6千人。南スーダンやソマリア、ブルンジ、ケニアなどからの難民もいるそうですが、大部分がコンゴ民主共和国からの難民ということで、スワヒリ語が共通言語として使われています(現地では通訳をお願いしました)。「定住」という言葉が使われているように、この地で生まれ育った子どもたちも中にはいますが、第三国への移住を希望してこの地にとどまって生活している人も少なくないそうです。

足を踏み入れて感じたことは「近くの村と変わらない」ということです。道路の両側には家や商店などが立ち並び、マトケ(主食の一つである食用バナナ)畑なども広がっていました。住宅は土壁に藁葺き屋根かトタン屋根、バイクタクシー(ボダボダ)などの交通手段もあります。学校も設置されており、小学校にいたっては十数校あるということでした。難民キャンプが一つの街として形成されているようです。

さて、難民キャンプを訪れた目的である運動会とミュージックキャラバンについて紹介します。
◆運動会
運動を通して協力することや、各校の子どもたちの交流を目的に行われた運動会。3つの小学校から参加者を募り、「玉入れ」「ジャックフルーツ運びリレー(写真下)」「シュガーケーン引き(写真上)」「選抜リレー」の4種目が実施されました。ジャックフルーツ(果物)やシュガーケーン(さとうきび)は、競技終了後のおやつとしてふるまわれました。競技で使用したものが食べられるなんて驚きですよね。 
◆ミュージックキャラバン
空の下、開放的な空間で行われたミュージックキャラバンには多くの人が集まりました。特に、子どもたちは、ギターやベース、ドラム、トランペット、サックス、キーボードなどの楽器に興味津々で、「演奏を聞き逃したくないからご飯はいらない」という子どももいたほどです。アンコールがかかるなど、大盛況でした。

私たち隊員にとって、難民キャンプは簡単に入ることのできない場所です。しかし、この企画を実施するにあたり、現地の方々をはじめ本当にたくさんの方々が親身になって協力してくださいました。「難民キャンプ」という、ウガンダにはまだまだ知らない一面があると感じたと同時に、ご協力いただいた方々への感謝でいっぱいになったイベントとなりました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
Wanyala naabi!(ありがとうございました)

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