JICA海外協力隊の世界日記

心はいつも晴れ☀ in Uganda

Circumcision!

Mulenbe!(こんにちは)

皆さんは「割礼」という言葉を聞いたことがありますか。
前回紹介したMDD Competitionの写真のひとつに、枝を持ったり、葉っぱを体に巻き付けたり、顔や体を白く塗ったりしてステージ上で踊っているものがあったと思います。実は、ウガンダの伝統的な文化の一つである「割礼(Circumcision)」の様子を表現したダンスの一コマでした。
今回はこの割礼について紹介します。

伝統的な文化といっても、ウガンダ全域で割礼が行われているわけではありません。盛んに行われている地域は、ウガンダの東側に位置するムバレ県周辺に限られています。

割礼とは「儀礼として男女性器の一部を切除または切開する宗教的習俗。(百科事典マイペディア)」のことで、ウガンダやケニアで行われているそうです。ウガンダでは、2年ごとに割礼が実施されています。2016年は割礼の年だったため、至るところで割礼が行われていました。もちろん、私の任地ナブマリ周辺でも盛んに行われていました。生徒たちは学校が終了してから割礼を行うため、3学期が終了した12月は毎日のようにどこかの村で割礼が実施されていたようです。割礼前には、太鼓のようなものを打ち鳴らしながら地域中を走り回り、親戚への挨拶まわりを兼ねて3日3晩走り続けるという話も聞きました。太鼓の音に引き寄せられるように、多くの人が行進に参加する姿は興味深かったです。

さて、性器の一部を切除するという行為。ウガンダでは、病院等で行うわけではなく、麻酔なしにナイフで切ります。もちろん、血が滴ります。衛生面や安全面から不安の声がないわけではありませんが、地域の文化として、家族を守ったり家を守ったりできる強い男になるための儀式として、大切にされています。そして、割礼は強い男になるための儀式ということで、怖がったり痛みに耐えかねて泣いたりすることは恥だとされているそうです。

写真は、昨年の8月に実施された「MUTOTO」と呼ばれるオープニングイベントの様子です。伝統的な衣装に身を包んだ子どもたちの姿は、凛々しく頼もしく見えますね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
Wanyala naabi!(ありがとうございました)

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