ポランポラン ウガンダの心地よい病院を目指して(坪田隊員は帰国しました。)

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坪田 彩
(栃木県)

ボランティア/職種
青年海外協力隊
看護師
派遣国
アフリカ
ウガンダ ジンジャ県
一言メッセージ
きれいで快適な日本の病院をお手本に、ウガンダで患者さんにもスタッフにも快適な病院づくりをめざし活動しています。

 

現地スタッフのイノベーション

2016.10.07

活動 5S

こんにちは!前回の投稿からずいぶん時間が空いてしまいました。今回は現地スタッフのとってもクリエイティブな活動をご紹介します。

私の活動している病院はウガンダの公立病院です。病院では診察費、処置費、薬代などはすべて無料です。しかし多くの医療物品や薬剤が不足しており、医師の指示通り治療を行うのは難しいのが現状です。医師の診察を受けても、薬が買えず、そのまま村に帰る患者さんを多く見てきました。

そんな財政難の病院で5S活動をするというのは、多くの困難がありました。まず、はさみ、テープ等文房具がありませんでした。もちろん、薬棚は小さくて古く、傾いている物もあります。日本の病院のように、環境が整った中での5S活動とは違いました。 それでも、私たちはすこしてもより良い医療を提供するよう、前進しなければなりません。

そのため、あるもので一歩でも前に進める活動ができないかと、日々スタッフと頭を悩ませています。 そんな中で生み出したとてもクリエイティブな活動をご紹介します!

まずは、掲示板です!「え?なぜ掲示板?」と思うかも知れません。病院の至る所に無造作に張られた薬の宣伝広告や、張りっぱなし勤務表など、掲示物の管理がうまく行えませんでした。そのため情報を定位置に掲示する場所を作りたかったのですが、掲示板を買うお金がありませんでした。そこで考えたのが、段ボールを使った掲示板です。ただ、段ボールを重ね、布で覆っただけですが、十分掲示版の役割を果たしています。

他には、外科病棟のすべてがごちゃ混ぜになっていた治療カートも、廃材の薬の空箱などを利用し綺麗に整理されました。

また、発泡スチロールを組み合わせ棚を作ったり、生理食塩水の空き瓶を切って薬を整理しました。

とてもクリエイティブだと思いませんか?このような柔軟なアイディアで、私の病院は少しずつ前進し始めています。

そしてこの綺麗な状態を保つことが、次の私たちのステップになります。スタッフと一緒にアイディアを出し合い作成することで、愛着がわくのか、綺麗な状態を保とうと努力するスタッフの姿がとてもうれしいです。

綺麗に保つことを5S活動のなかでは、S4ステップ、英語ではStandardize、日本語で清掃と呼んでいます。

この写真の活動は、月に1度の5SDAYの様子です。QI(医療の質向上)チームが病棟を回り、「掃除をしましょう!」と宣伝して回ります。5S活動は、一度綺麗にしたから終わりではありません。それを綺麗にし続け、整頓された状態を保つことが大切です。そのため、月に1度の5S DAYで病棟をもう一度整理し、活動を見直す機会にしてもらっています。

物が無い、お金が無い。多くの問題があり、日本では簡単に進むことが、この国ではなかなか前に進めません。それでも、一歩でも前に進みたいと思うスタッフの気持ちに支えられています。とても小さな活動ばかりですが、それでも変化をもたらしていることは事実です。小さな一歩の積み重ねで、少しでも職場環境が整い、少しでも患者さんに優しく、穏やかに接することができるようになれば、いずれ医療の質も向上していくのではないかと思っています。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました、Webale Nyo( Thank you! )